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CryptoPunksはいつ頃からホルダーが広がっていったのか
CryptoPunksは最古のNFTという売り文句で(諸説あります)、高値で取引されるようになっています。2020年7月30日には1つのアドレスが買い占めたということでまた話題になりました。
昨夜、88体のCryptoPunksが"ほぼ同タイミング"で1つのアカウントによって買い占められた模様。
— miiin (@NftPinuts) July 31, 2021
▼おそらく購入したwalletは @Mining_DAO のもの
▼マイナーとの直取引により、同時に複数体への買いを入れることができた
▼技術的な詳細はこちらのスレッドからhttps://t.co/Io4pC4mKul https://t.co/ioMMMYUc8f
こちらはCryptoPunksの週次USD建の売買高です。一気に買い占められていますね。
※入札形式での取引は含んでいません
この記事ではCryptoPunksの概要と、ホルダー数の推移などについて解説します。
CryptoPunksの概要
CryptoPunksは24pixel×24pixelのピクセルアートです。2017年6月に10000個、最初に発行され、それが無償配布されました。そこから徐々に取引されていくことで、今では最高750万ドルのCryptoPunkが生じています。
CryptoPunksの特徴として、
・数が10000個で決まっており、追加発行されないこと
・1つ1つ異なる画像であること
・ERC721などのNFT規格が出る前だったので、NFT準拠していないこと
があります。
クリスティーズでは9個のレアなCryptoPunksがアートオークションで1700万ドルで落札され、アートとしての価値がつきました。無償配布から始まったCryptoPunksはいつ頃から価値がつき始めたのか。それをこの記事ではデータから見ていきます。
CryptoPunksの取引が活発になった時期
2017年にエアドロップから始まったCryptoPunksが注目されるようになったのはここ1年ほどです。CryptoPunksはいつ頃から取引が活発になったのでしょうか。これまでの履歴を見てみましょう。
CryptoPunksに何らかの形で関わった月毎ユーザー数がこちらです。いわゆるアクティブユーザーですが、Webページへのアクセスなど含まず、ブロックチェーン上の取引のみをアクティブユーザーとするので、私は「プロトコルユーザー」と呼んでいます。
こうしてみると、2020年9月に突出してユーザーが増えています。
累積のトークンホルダーについてもみてみます。2017年6月に16個のアドレスにエアドロップされてから、やはり2020年9月にホルダーが広がり、そこから爆発的に増加します。10000個のCryptoPunksは2020年8月現在、約2100アドレスにまで広がっています。
CryptoPunksの2020年9月の購入数割合
2020年9月に何があったのでしょうか。2020年9月の取引について、CryptoPunksの買い手と、購入数割合について以下に示します。(※入札形式での取引は含んでいません)
多数購入しているアドレスもあります。この時、最も多く購入しているアドレスは、65個のCryptoPunksを合計約41000ドルで購入しています。購入上位のアドレス達は「クジラ」とも見ることもできるでしょう。
DappRaderでは、2020年9月に売買高が増えた理由について、DeFiで利益を大きく上げたユーザーがお金の行き先としてCryptoPunksを購入したと言われています。
高騰させるために購入した「仕掛け人」がいたのかは不明ですが、いくつかCryptoPunksを初期から購入したアドレスを覗いたところ、数千個のNFTを保持していたり、超初期からEthereumを保持していたアドレスが多くありました。これはあくまで感覚的な話ですが、初期から仮想通貨を持っていた人は法定通貨に換金するという嗜好は少ないように思います。何らかの使い道を求めてNFTを購入するという方も一定いるのかもしれません。
まとめ
CryptoPunksは無償配布された後、徐々に売買を繰り返されて高い価値がつくようになりました。供給が限られているということ、最古のNFTという売り方の妙があったことも要因で、2020年9月頃から爆発し始めました。供給が限られているという点で、ある種の価値保存的な使い方が今後もされていくのかもしれません。
参考
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