【禅 ZEN】葬儀で授ける戒律とは
葬儀で授ける戒律とは
――どのように生きるかの指針
葬儀、つまり授戒の儀で授ける戒律は
「三帰戒文(さんきかいもん)」の三条、
「三聚浄戒(さんじゅじょうかい)」の三条、
「十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)」の十条、
合わせて十六条
となります。
それぞれについては、以下のとおりです。
〈三帰戒文〉
一 南無帰依仏(なむきえぶつ)
⋯⋯お釈迦様を拠り所とします
二 南無帰依法(なむきえほう)
⋯⋯お釈迦様が説いた教え(法)を大切にします
三 南無帰依僧(なむきえそう)
⋯⋯お釈迦様が説いた法を実践する僧侶を大切にします
〈三聚浄戒〉
第一 摂律儀戒(しょうりつぎかい)
⋯⋯清い心をもち、いっさいの悪事を働きません
第二 摂善法戒(しょうぜんほうかい)
⋯⋯清い心をもち、いっさいの善行に励みます
第三 摂衆生戒(しょうしゅじょうかい)
⋯⋯清い心をもち、世のため、人のために、つくします
〈十重禁戒〉
第一 不殺生戒(ふせっしょうかい)
⋯⋯無駄な殺生はしません
第二 不偸盗戒(ふちゅうとうかい)
⋯⋯清い心をもち、人のものを盗みません
第三 不邪(貧)婬戒(ふじゃ(とん)いんかい)
⋯⋯清い心をもち、邪(よこしま)なことはしません
第四 不妄語戒(ふもうごかい)
⋯⋯うそ、偽りをいいません
第五 不酤酒戒(ふこしゅかい)
⋯⋯酒に溺れるようなことはしません
第六 不説過戒(ふせっかかい)
⋯⋯人の過ちを責め立てません
第七 不自讃毀佗(他)戒(ふじさんきた(た)かい)
⋯⋯みずからを誇り、他人をけなすことはしません
第八 不慳法財戒(ふけんほうざいかい)
⋯⋯ものでも、心でも、施すことを惜しみません
第九 不瞋恚戒(ふしんにかい)
⋯⋯怒りに燃えて、みずからを失いません
第十 不謗三宝戒(ふほうさんぼうかい)
⋯⋯「仏」「法」「僧」の三宝を誹謗中傷しません
このうち「十重禁戒」は、
人のふるまい方、生き方の具体的な指針になっています。
そこで、
「どんなふうに日々をすごしたらいいのか?
どのように生きたらいいかわからない」
という人に提案です。
いったんそれまでの生活をリセットし、
この「十重禁戒」を心にとめ、
それからの生活、生き方の指針にしていったらいかがでしょう。
戒を日常にどのように活かしていくか。
次からの項目でそれを探ってみることにしましょう。
こちらの内容は、
『定命を生きる』
よく死ぬための禅作法
発行 株式会社小学館
著者 桝野俊明
2020年3月3日 初版第1刷発行
を引用させて頂いています。
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