人口減少と医師の働き方改革──求められる意識と制度の改革
●医師の残業規制は、医療の質の低下をもたらす
2024年から、医師を対象とした労働時間を制限する働き方改革が実施される。それに伴い、医師の労働時間の制限が医療現場に与える影響が懸念されている。
しばしば指摘されているように医師の労働時間は非常に長く、医師の健康をむしばむという問題とともに、そのような労働によって支えられている医療のあり方も問われている。とくに、人口減少が進む地方では、医師不足が続いており、このまま労働時間を短縮したのでは、地域医療はまちがいなく崩壊へと