映画が撮れない時もある
48時間で映画を作る映画祭が今日で終わる。
作業も終盤でもう少しで提出できそうだというところまで来ているがまだ一波乱ありそうだ。
昨日もむちゃくちゃな展開がありまして、私とFが徹夜で作ったシナリオが修正されてがらりと変わってしまったこと。
シナリオが変わるという判断で朝からの予定の撮影が昼12時までシナリオの再編成になるという波乱の展開。
しかもわずか3カットで映画を作ってしまうということ。
48時間の貴重な時間を6時間もシナリオ再作成に使っての撮影、撮影場所の時間拘束もあり、本当にできるのか?
映画祭初日から、カメラマンが高熱を出してしまい、機材もお願いしていたのでカメラもマイクもない!どうするんだ?という展開。
それなら今回あったことを映画にしてしまおう!という企画を考えやってしまう。
いやあ、無茶苦茶だ・・・・
この企画自体ドラマだった。
しかも最後には、私自身が映画出演。
モブキャラなのに主人公であり、監督なのにカメラマン。
監督でありながら役者にメガホンで頭をたたかれながら演技指導をされるということになる。
面白い体験をしたなと感じる。
そして大変だった・・・
今になって思えば最初に誘ってくれた映画プロデューサーのOさんがデスノートの死神デュークに思えるほど、あの時「やる」と言わなければ・・と思ったことがある(笑)。
映画のタイトルは「映画が撮れない時もある」というタイトルになりました。
これは私の本音です。
この2か月、沢山の人たちが手を挙げてくれてそして辞めていったり、協力してくれたり。
ひたすら人間ドラマを見せ続けられました。
なんか長い映画をみているようでした。
そして全てを見続けてきたのは私ともう一人の最初からの協力者のEさんとOさんだけです。
結局私は大した仕事ができなかったと思ってます。
私が一番貢献したのはくじ運がよかったこと
ただそれだけでした。
でもそれでよかったのかなと、映画監督の仕事って撮影することでも編集することでも脚本をつくることでもなく
ただ「映画を作ること」なんだと思います。
最後まで立って映画を作ることができれば、徹夜でヘロヘロで、みんなに頼りきりで、編集さんに「全くダメです」とか言われてもいいんです。
最後に映画を提出して、みんなが楽しんで終われる環境を作ることが仕事なんだなとあらためて思いました。
そこはきっと間違ってなかったのかと思います。
もしまた映画を作ることができるなら「映画ができない時もある」の続編を作ってみたい。
そんな思いを持ちながら映画祭の最終日ドロップオフ会場に行きたいと思います。
2か月近くにわたり当活動を支えてくださった皆様、ほんとうに感謝しております。
皆様と知り合えたのも、素晴らしい世界のほんの小さなドラマなのかもしれません。
またそんなドラマを見てみたいような気がしてきています。
それでは今日はこの辺で
それじゃまたね
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