【西方の湯】大分市南生石東(西大分)

2018年5月16日の手記

数回友人と温泉に来たことはあるが、まあ全体的に佳作、といったところでわたしのなかでは中堅あたりに位置する西方の湯。閑静な住宅地に突如現れるこの湯は、温泉ファンには安定した人気があるように思う。わたし的にはそこで売られている梅干しはふっくらとして真っ赤でおいしいから、行ったら買う、くらいで、しかし梅干しのために行ったりもしない。言うなれば、佐伯あたりに住む叔父、くらいの関係だ。佐伯に叔父はいないが。

今日は暑い日だった。午前中スタッフと面談予定だったが、ずっと色々と悩んでいたわたしのなかで昨日ようやく決まったことがあったので会社のこれからにかかわる重要事項の発表に変更し、来週の会議とテレコにして発表をおこない、賛同を得た。また、午後からいい風が吹く中クライアントが来社したので、ベランダで打ち合わせをした。クライアントにもサウナの話をしたがさほど食いつかなかった。しかしそのときくらいから、私はなんとなく、サウナに行こうと決めていた。

スタッフが帰宅し、しばらくしてマックをシャットダウン、なんとなく、西方の湯いってみっかと思い、西方の湯にサウナがあるかどうかネットで調べる。すると、木のドアの横に冷たそうな水風呂の写る写真がでてきて、これは期待大、と即決。車を走らせた。ここも近い。10分以内。

からだを洗って一旦湯船に浸かる。このへんの湯はモール泉と言って植物の湯だ。褐色で、ここのはすこし重い感じがする。いわゆる、トロトロなのだ。女性は好む人が多いと思う。
しかし、わたしの目的はサウナのみ。3分と浸からず、サウナへ直行する。

暗い。凄く暗い。12分計も、温度計もなにも見えない。
のちに電気がついていなかったことがわかったが、本場は薄暗いと漫画に書いてあったし、闇もわるくない、と疑わずに入った。悪くないんだが、時間の感覚がわからない。わたしは自身の汗でだいたいの時間を計る、汗時計にて滞在時間を決めた。本場はこれだよ。いかに自分が時間に縛られていたかと。これぞサウナだよ!人間本来の能力が目覚めたわ、とすこし感激していたのに、2往復目にパパッと電気がついたときは、もう、色々、えっ?だった。

水風呂はぬるい。水かもしれんが常温だ。
蛇口から出る水を触ると、ぬるい。それにより、もうこの水風呂は冷たくなりようがないことを悟り、諦めの境地から長く入った。それが良かったのかもしれない。今回は、意外とあたまが気持ちよかったのだ。だんだんコスモに近づく自分を感じる。もう少しだ。

西方の湯は、サウナは凄くいい。
発汗も効率が良く、なにより静かだ。ただ、水風呂がぬるい。

こちらがたてば、あちらがたたずで、
なかなかベストなコンビには当たらない。
ベストサウナに出会う旅は続く。
乞うご期待!

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