【ランプの湯】大分市花園
2018年5月20日の手記
今日は朝6時から町内の「クリーン大作戦」という清掃活動があったので参加した。大作戦という名前がいい。実際はとくに大作戦ぽい戦法や暗号、フォーメーションなどはないが、わたしも大作戦部隊の一員として、頑張って草を抜いた。
6時45分には終わったため、サウナでもいくか、となる。
おさるの湯は昨日夜行ったし、豊の国という気分でもなく、新規開拓をしようとインターネットで調べると、土日は24時間というランプの湯を見つけたので、車に即乗り込む。
サウナのいいところは、準備がいらないところだ。おきてすぐ、着替えることもなくタオルと700円あればじゅうぶん、下着もやる気も、ハイヒールも眉毛描きも恋人もとくになんにもいらない。サウナに行こうという思いつきだけで快感がもれなく与えられる。世の中に平等などないが、このサウナがある、ということだけは選ぶ選ばないが優劣でなく、認識としてじつに平等だ。
ランプの湯は花園にあり、南大分出身のわたしは中学にあがると校区内でもあった。南大分中学校は、南大分小学校と豊府小学校の2校から生徒が上がってくる。このへんは、豊府小学校の校区だ。近くにバレー部のともだちの実家がある。南大分小学校出身のわたしたちは、校舎も広くあたらしい豊府の生徒がすごく大人っぽく見えたものだ。わたしは南大分は愛している、ただ好みではない。ここもその一部である。
車を停め、館内に入る。
ここは普通の風呂と岩盤浴スペースみたいな2つが選べることをホームページで見ていた。しかし、どちらにサウナがあるかわからなかったので、受付で聞こうと口を開いたら、「サウナハドコデスカ?」と、かたことになってしまった。草抜きの時はけっこう黙々と作業したので、まだ言葉を発するにスタンバイ完了していなかった。恥ず…っと思ったが、優しい受付の人に、「大浴場にございます」と言われ、サウナへ直行する。
ここのサウナは段々の階層の一番上に位置し、すでに先客がいた。水風呂はほかと全然ちがい、ぶくぶくのバブル式だった。広すぎないサウナはなんとテレビが2台もついており、大きい方だけ音が流れているという妙なもので、右にある小さいのは映像のみ。わたしが目を向けたときには、きつねがひたすら地面を掘ったり嗅いだりしている映像で、なんのことかさっぱりわからない。きつねをしりめに、左ではひできやイギリスのロイヤルウエディングのニュースが音をともない生き生きと流れている。発汗の遅さを感じだがそのはず、温度は80度なく75度くらい、ただいつもより長く入れた。
水風呂はぶくぶくとしているため、いつも水風呂に入ったときにできる、あたたかい膜みたいなのが全然できない。すごく冷たくはないが、ぶくぶくでどんどん循環しているので清々しい。ただ、ぶくぶくするのでキーンと落ち着けなかった。今日も三回繰り返し、体をふいて段の途中にある寝転がれるたたみのようなところでしばらく休憩した。
クールダウンしているとそういえば昨日の夜、現在市美術館でやっている「アートになった猫たち」のトークセッションのパネラ?に決まった旨連絡があったことを思い出した。なにを話せばいいのかと、自分が暮らした猫たちのことを考えているとだんだん涙がでてきてしまう。ふわふわでのびやかなかわいい姿と、申し訳なかった気持ちと、いつも同じくらいの割合でわたしのなかに湧き出てくる。これはわたしの教師たる過去であり、わたしの思考の泉を創造したる神でもあると思っている。
今のところ暫定一位はやはりおさるの湯かもしれない。自然がたっぷりあり、テレビさえなければかなり完璧だ。昨日は夜誰もいなかったのでテレビを切ってやったのだが、10秒後に自動で付いた。
まだまだ宇宙へのカタパルトサウナを見つける旅は続く。
乞うご期待!
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