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SoD, 第12章、ケイラー・アージェントとアウン他の対話1、ケイラーの懺悔(1)*クライマックスネタばれ注意*

***SoDの最大のクライマックス、ネタばれ注意!***





<アヴェルヌス、塔の最上階にて。主人公らとともにデヴィル・ロードのベルヒフェットと裏切り者へファーナーンを倒したケイラーは、王座の間の檻のひとつに囚われていたパラディンの男性を救い出す。なお上の画像はドラゴンスピア城の地下室でアヴェルヌスじゃない>

ケイラー・アージェント
「信じられません。私がしてきた全て、犠牲にした全ては、ただこの瞬間のため…ついにあなたは解放されました、叔父上」
アウン・アージェント*
「こうするためにそなたが何をしてきたかは知らぬが、ケイラーよ。それが何だったにせよ、あまりにも高くつき過ぎたというものだ」
主人公
「私には家族というものはいませんが、殿、しかしもしいれば、家族を救うためには何でもするでしょう」
グリント(主人公のPTのクレリックのノーム)
「僕には家族がいる、そして家族の苦しみを救うためなら地獄にある扉の全部をぶち破ってやるさ」
アウン
「私は姪に二度とこの場を見せまいとして犠牲になったのだ。そなたはそれを知っていたはずだ、ケイラー。なぜ、私の願いに背いたのだ?」
ケイラー
「私をそんなつまらぬ者だとお思いですか、叔父上?あなたを悪魔の爪のあいだに朽ちるがままにしておくような者だと、本当に私をお考えでしたか?」
アウン
「私は我が姪が叔父の願いを尊重してくれるものと思っていた。我々が最後に言葉を交わしてからどれほどの歳月が経った、ケイラー?その何年ものあいだ、そなたは何ひとつ学ばなかったのか?」
主人公
「どういうことです、これは?私は確かにケイラーとは考えにずいぶん隔たりがあるけれど、それにしてもこんな場面を見せられるのは意外です。なぜ、あなたは感謝なさらないんです?」
ケイラー
「なぜ感謝しないのかと、私にこそ問うべきなのだ」
「私はアスター騎士団の中で育てられた。私のアーシマー*の血とアージェントの名があれば、モーニングロード*のパラディンたる誉れの座につくのは当然のことだった。少なくとも、その時の私はそう思っていた。当時、私はそれほど自信満々だったのだ。目標について絶対確実と思っていたのだ。自分は偉業を為すものと骨の髄から信じ切っていたのだ」
「私が誉れの座につくのを騎士団の上位者たちは差し止めた。彼らは私に謙虚さを教えようとしたのだ。今の私にはわかる。しかし、私は騎士団の権威の前に身を屈することができなかった。ラサンダー神の権威以外には従えなかった。おそらく、それにさえも従えなかっただろうと思う」


*若さと再生の神ラサンダーに仕えるアスター騎士団の筆頭者。アージェント家の者の多くはこのアスター騎士団のメンバーのパラディンだった。ここ参照。アウンについてはここ参照。
*天上界の住人(天使とか)を血族中に持つ人間のこと。
*ラサンダーの別名。ラサンダーは夜明けの神でもある。

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