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【来迎】

現在、松坂屋名古屋店にて『現代の名工による「日本刀」展』が開催中です。

7月4日(火)まで開催しております。

こちらの展示会に私も短刀を1点出品しております。

今回はこちらの短刀についてのお話です。


短刀【来迎(らいごう)】
銘 秀平
  令和壬寅年白露
刃長 7寸1分 反りなし

平造、庵棟、身幅尋常で無反りのやや小ぶりな姿。鍛えは詰んだ小板目に地沸つく。刃文は直調に小互の目交じり、フクラ下からフクラにかけて二重刃かかり、匂が深く、小沸つく。帽子は直に小丸に返り、表裏ともに沸が喰い下がる。茎は先栗尻、鑢目筋違。

このような平造りの短刀において、姿は非常に重要です。
もちろん太刀でも刀でも剣でも、姿は大事なのですが、
平造短刀は形状がシンプルで、且つ短いが故に全体が視野に入りやすいため、
ほんの僅かな姿の差が全体の印象を大きく左右します。

姿は主に、
長さと幅のバランス、
元から先にかけてどの程度幅を落とすか、
フクラのつき方
というような要素によって決まります。

そんな中で、短刀の名手としてよく知られている
粟田口吉光の短刀の姿を参考にして製作したのが、
今回出品している短刀【来迎】になります。

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