【入道雲】

他者と呑んでいたりすると、どの季節が好きか?という話題になったりする。
他にも血液型だったり、生まれた年だったりで盛り上がることも多い。
血液型なんて4つしかないにも関わらず、無理矢理当てはめて盛り上がったり、何度も同じ話題で盛り上がる為、酔っ払いは(自分も含め)なんとも面白いと感じる。
検索エンジンに【おじさん 酔っ払い 話の内容いつも同じ 下ネタ】で検索するとたくさんヒットするみたいなものかも。
実際に検索してみると、約390万件程ヒットしたので割と多いのかもしれない。

少々脱線したが、今回の本題は季節の話である。
今回の記事を書いている季節が分からないが、季節の良し悪しを話す際はその時点での季節を基準にどの季節が良いかという判断をしているように思う。
例えば、冬に季節の話をする際は寒さが嫌だから夏の暑さが待ち遠しいとなるが、夏に同様の話をする際は逆のコメントになる場合がある。
日々体感していることが強く認識されていることと、今の季節と異なる季節を比較して良い点のみがクローズアップされているのかもしれない。

ちょうど、梅雨が終わって夏に差し掛かる時期に酒の席で人生何度目か不明な季節の話になった。
私は普段ビールを呑まないが、気温が高い時期の1杯目だけはビールがうまく感じるので、よく呑むようにしている。
まぁ、風呂上りの炭酸系ジュースが上手いと感じるのと同様なのであろう。

ビールを空けて、ウイスキー(水割り)に移行したくらいに最近気温が上がって寝苦しい的な話から夏の好きなところはどこかという話になった。
相手は洗濯物が短時間で乾くところだと話し、対して私は入道雲が見れるところだと話した。
たしかに洗濯物が短時間で乾くと、1日で洗濯と布団干しの両方を完了させることができる等メリットが大きいみたいな回答で盛り上がりつつ、でもベランダにでると暑いみたいなデメリットも挙げられていた。

入道雲は暑い時期にしか見られない。赤道付近では年中観察することが可能らしいが、日本では夏以外はほとんど見られない。
特に白い雲の割合が多い入道雲が私の好みである。なかには下部がどす黒くなっていて、あの下は嵐にでもなっているのではないかという入道雲を見ることもあるが、そういった入道雲には感動よりも恐怖を覚える。
小さい頃はラピュタの影響からか、入道雲の中に浮いた島があるのだろうかとワクワクしたものだ。
季節限定的でありながら、自然が表現する形としての大きさや雲の形の変化などたくさんの情報が詰まっていることが自分にとって興味の対象なのだと感じている。
ちなみに、相手はあまりピンときていなかった。

また、異なる季節になるとその季節に沿って好きなものが変化するだろう。
各季節を対比して嫌なところだけでなく、たまには好きなところを話し合うのも酒の席だけではなく、普段の世間話でも良いものかもしれませんよ。

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