ちゃんとアートというクスリを提供してあげてるんだから。
こんにちは。ちんちんむしです。
みなさん、呑み込めますか?
このホルモン。
今日は私の本棚から好きな本を紹介する第二弾。
4冊ほどご紹介します。
1.薬ミシュラン
1冊目は薬の本のご紹介になります。こちらは主に脳に効く精神病の薬、睡眠薬、スマートドラッグ、そして体を変える効果のある勃起補助薬、ダイエット薬、育毛薬などの、認可を待たなかったり個人輸入を推奨する方のレビュー集のような本です。色々な薬の概要、血中濃度などの知識と、服用の日記や感想が書いてあります。2000年発行の本なので、最新のものは載っていません。
勿論私はこの本を紹介することで薬を勧めている訳ではありませんが、自分の処方され続けた薬等も載っていて興味深い本です。あくまでもう実際に飲んでいる方や病院でよく薬が変わる方、精神薬等の知識が欲しい方におすすめです。
2.図解 中毒マニュアル 麻薬からサリン、ニコチンまで
2冊目は『死に至る薬と毒の怖さを考える会』著、中毒マニュアルです。アヘンからモルヒネ、LSD、トリカブト、エタノール…ありとあらゆる毒、そして危ないクスリ達を摂取した場合の症状や、それらを使用した人々のお話が書かれています。『芸術家にドラッグは必要悪なのか?』というタイトルで、ドラッグを使用したビートルズや坂口安吾らのお話が載っています。
私は昔薬剤師になりたかったこと、あとはシリアルキラーについて長年調べていたりサイコサスペンス好きなところからこの本を手に入れましたが、自分でさえ、以前は抗不安薬とアルコールに依存して生きていました。もう自分で人生を歩んでいけるようになった今の私にはどちらも必要ないのですが、この本を読んで快楽の裏側を知っておいたからこそ、誘惑からの破滅に向かわずにまだ人間として生きられる道を壊さないでいられたのだと思います。
3.描かれた病 疫病および芸術としての医学挿画
3冊目も病気に関するものになりました。写真がない頃の医学書に載っていたとされる、病気の症状が描かれた画集です。
オールカラーで細密に描かれている為、人によってはかなりグロテスクに感じるページだらけです。皮膚病、寄生生物、結核、心臓病…侵された内臓や神経のイラストには美しさをも感じます。その病気に関する治療薬の容器や流行った当時の広告等も載っており、創作やモチーフのインプットにも役立ちます。
4.実録 死体農場
この本は実際にある死体農場に関するお話です。テレビ番組の『クレイジージャーニー』を見ていた人はご存知ではないでしょうか。
1987年、法人学者のビル・バスが人間の死体が時間経過によりどのように腐敗するか、腐敗状況から死因や事件の状況を突き止める研究をする為に建てた施設である死体農場は、現在は4カ国に存在しています。ちゃんとした大事な施設のお話ではあるのですが、著者でジャーナリストのジョン・ジェファーソンの文はスラスラ入ってくる上に写真も載っており大変読みやすい本です。
日本にない文化を知りたい方におすすめです。
以上、本日のおすすめは薬に始まり死に至る4冊でした。これらの本は批判的な声もありそうですが、感化されて間違った楽しみ方をしたり、倫理観の有無を問うための物ではなく、
『快楽の先にどれだけの苦しみがあるか知っておく』『死があるお陰で生かされている』ことの大切さを気付く為に読まれたらいいのではないかな、と思います。
完全自◯マニュアルも、そんな使われ方であって欲しかったなぁ。
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