退魔戦記イヌノコ

妖力過敏症だが退魔能力はまったくない陰陽師見習いの主人公、隼人タケルと、雷神を宿した小柄を操る「人狗」(中国起源の半分人間、半分犬の妖怪。湯浴み、水浴びすることで犬から人間に変身する)「ハル」達4匹と共闘して、妖怪退治に活躍する。

[キャラクター]

隼人タケル:
妖力過敏症の少年。陰陽師仲間ですら見逃してしまうような微弱な妖力にも反応して、ぼろぼろと涙をこぼしてしまう。

ハル:
「人狗」の牝。長女。先代の頃から隼人家に使え、幼い頃からタケルを見守ってきた。雷神の小柄、「イカヅチ」を自在に扱えるほど妖力が強い。

ナツ:
「人狗」の牝。次女。もっとも身体が大きく、タケルを容易に組み敷けるほどの腕力を持つ。水中も自在泳ぐ。

アキ:
「人狗」の牝。三女。争い事を好まない大人しい性格。動物達と意思疎通を図る術を会得している。風神の小柄を使う。

フユ:
「人狗」の牡。一番年下。生意気盛りでタケルの命令をあまりきかない。人間嫌いでもある。火を吐くなどの火遁の術を使う。

[解説]

「人狗」の設定に付いて。古代中国神話における「蚩尤」の反乱の際に、蚩尤の軍隊に追われた人々の一部が「神泉」とされる湖に逃れて助かるものの、その湖の影響で犬に変わってしまった故事に由来する。
中国の春秋戦国時代には、特に「人狗」の女性は武将達に愛され、戦地に伴い寵愛する者も少なくなかったとされる。

※小柄とはわきざしのさやの外側にさし添える小刀のこと。

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