迷路の壁をまたぐのよ

先日、付き合ってから2年半、
はじめて恋人を怒らせてしまいました。

私が共通の趣味を持つ男性と話していたことが
嫌だった、と。

とても怒らせてしまった。

こわかった。
この人は、こうやって怒るんだ、と思った。

同時に、これから先、
私は好意を持っていない相手であっても、
男性とは話してはならないことに少し絶望していた。
人類の半分と話せなくなるんだよ。
それでも大事な人を怒らせないためには必要なこと？

私は恋人が誰か知らない女の人と話してなくても怒れないと思う。
きっとこれは哲学の違い。

…それとも、惚れたか惚れてないか、の話？

そういえば

高頻度で話題に上る友人Fさんですが、
ついに恋人とヨリを戻したそうです。


なによりだね。

ちなみに付き合うきっかけになった言葉を聞いてみたけれど、
私に言ってくれる姿は想像できなかったな。

ここまでの交流で何もなかったんだから
想像できなくて当たり前、か。

きっと彼女は嬉しくて泣いたかな。
きっと彼女はもう2度とFさんを手放さないだろう。


どうして弱虫なFさんを弱虫な私はきっぱりと
嫌えないんだろう。いやだなあ。


ふと考えてみたけれど、

私はFさんと一緒にいるとき、
Fさんから私がどう見えてるかしきりに気にしてしまう。
この顔の角度、どう見えてるのかなーとか。
いまの笑い方自然かな〜とか。
今日の私の服、似合ってないかも…とか。
ご飯の食べ方汚いかなぁ、とか。
なんかほっぺを急に指でつつかれたけどベタついてなかったかな…とか。
肩の力が抜けない感じ。

恋人と過ごす時間は、特にそう思うことはない。
気づいたらネックレスの付け根が前に来てた、とか。
リップの色、いつから落ちてたんだろ…とか。
沢山わがまま言っちゃったなあ、とか。
脱毛終わってないから肌がちくちくしてごめんね、とか。
緊張感がないと思う。

これから共にする時間の長さを考えたとき、
私は恋人と一緒にいたほうが健全な気がしている。

いや、これが正解。

いまは忙しくて結婚とか考えられなくても、
怒り方が少しこわくても、
この先、恋人となら結婚したいと思えるかもしれない。


恋人に振られるときがきたら、
私はきっととても悲しくて、沢山泣くと思う。

夕方、普段あまり聞かないアーティストの曲をランダムで聞いていたら、

あいみょんの「ら、のはなし」が流れてきた。

別にどの歌詞がずんと響いた！とかではない上、
むしろ響いちゃだめなんだけど、

誰かが幸せになってるとき誰かは悲しんでるかもしれないんだなあって思った。

私の平穏も誰かの涙の上に成り立っているのかも。

思わせぶりな言動で心をざわつかせてくるFさんより、
私を大事にしてくれている恋人とのことを考えようね。

私との約束だ。

それでは。