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白鷺が戦地へ飛んだ

今回の 戦争体験を語り継ぐ では、兵庫県加西市の鶉野飛行場について紹介します。

鶉野飛行場って?

鶉野飛行場は旧日本海軍の飛行場で、飛行場の西南には、航空機の製造場があり、「紫電」「紫電改」など500機余りの戦闘機が組み立てられました。当時の姫路海軍航空隊では、全国から集められた17歳から25歳までの若者ら500余名が30時間の飛行訓練を受け、全国各地の航空隊へと配属されていきました。昭和20年には、教官と練習生による神風特別攻撃隊「白鷺隊」が編成され、終戦までに63名の尊い命が失われました。(加西市HPより) 

実際はどんなところ?

飛行場跡地周辺には、鶉野飛行場資料館だけでなく、戦争当時から残された防空壕や爆弾庫跡などの様々な施設があります。また、予約をすれば巨大防空壕の中に入ることも可能です。当日製造された局地戦闘機「紫電改」の実物大模型も見ることができます。さらにその付近には鶉野平和祈念の碑苑が建てられています。

平和について考える時、被害について注目しがちですが日本の加害の面について知ることも必要不可欠です。鶉野飛行場は海軍の施設であり、戦闘機や爆弾、機銃などの様々な武器がありました。このような施設についても皆さんにもっと知っていただきたいです。

そして、この場所は戦争中に使用されていたものが多く残っているので、ぜひ当日この場所にいた人々の思いを追体験していただきたいです。この滑走路から飛んだ白鷺隊の人々の気持ちや、攻撃に備えて防空壕に入った人々の気持ち、日本が戦争に勝つと信じて戦闘機を作り続けた人々の気持ち…。そこにいた人たちに思いを馳せ、平和への思いを新たにしていただきたいと思います。

実際に訪れる時は自家用車又は北条鉄道法華口駅を降りたあとレンタサイクルで自転車を借りて行くことをおすすめします。(この記事を書いている私は駅から滑走路まで歩きましたが、上り坂や滑走路沿いの道の長さが少し大変に感じました)

また、こちらのマップがわかりやすいので是非活用してください。
https://www.city.kasai.hyogo.jp/uploaded/attachment/2143.pdf

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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