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【20選】未経験→サービスデザイナー1年半を支えてくれた本

こんにちは、デザイナーのどうめきです。
新卒入社して1年半ほどになり、現在は新規事業のデザインリードを担当させていただいております。

入社以前は大学/アルバイトでグラフィックや企画のデザインを学んでいたのですが、UIUXデザインデザインを説明する力チームで創ること色んな分野が未経験だったので、「毎日30分以上読書する」を目標にインプットしていました。
まだまだ未熟ですが、今の自分を作ってくれた本を5章に分けて20冊ご紹介いたします。



1章 | UIデザインを0から学ぶ

1 . 「UIデザイン」って何?

コンポーネントとは…?という状態でもUIデザインの概念やプロセスに網羅的に触れることができます。大変わかりやすい入門書です。
業務中、プロセスで迷ったり用語の意味を忘れたりした際に逆引き辞典として開くこともありました。


2.「読みやすいUI」を作るために

UIを作る上でとても重要な「文字の読みやすさ」に特化した書籍です。ジャンプ率の考え方、アクセシビリティ、スマホ/PCでのフォントサイズの選び方、最適な行長とline-height…などなどが、他社事例を交えながら分かりやすく解説されています。
デザイン初級者だけでなく、紙の経験はあるけどWebで注意するべきことを知りたい!という方にもおすすめです。


3. 直感的なUIとは?

スーパーで「りんご」というオブジェクトを選んでから「お金を払う」というアクションを実行するように、日常生活の行動と同じ感覚で操作できるUIは「オブジェクト指向」と呼ばれています。こちらは、お金を払ってからりんごを選ぶような「タスク指向」と呼ばれる不自然なUIを不用意に作っていないか?と問いかける本です。
簡単に取り組める実践演習もあり、デザイナーだけでなくエンジニアやプロダクトマネージャーの方にもオススメしたいです。


4. 人を動かす言葉を選ぶために

オンボーディング画面やボタン文言、アプリストア画像、バナー…サービスデザイナーは意外と言葉を選ぶ場面が多いと感じます。
情動的でクリエーティブなコピーを書きたい人には物足りないと思うのですが、すぐ実践できる&結果が出ているちょっとしたテクニックが載った本なのでUIやネット広告の業務に活かしやすいです。


5. サービスのUIに欠かせない「デザインシステム」とは?

「デザインシステム」は、チームの行動原則やコンポーネント、言葉選びなどのあらゆる要素をルール化したものです。これをきちんと管理していくことでサービスの体験を一貫したものにしたり、開発&デザインの業務を効率的に進めていくことができます。
「デザインシステム」を取り入れてみたいという方や、既に作ってあるものの運用で迷っているという方におすすめです。


6. Webやデザインの基礎知識を体系的に身につけたい

(Webデザイナー検定の教本として購入しました)
pngとjpgはどう使い分ければ良いのか?などの基礎知識から、インターネットの仕組みや専門用語、知的財産権などまでを網羅しています。一部覚えなくて良い部分もある気がしますが、必ず押さえておくべきポイントを体系的に学べたので良かったです。


7. 開発者目線でUIを作るために

業務でコードを書くことは殆ど無いのですが、エンジニアさんとのコミュニケーションを円滑にする上でHTML/CSSの基礎スキルは必須だと感じます。ProgateのHTML&CSSコース初〜中級編を2周した後知識を定着させたいと思い、こちらの書籍を購入しました。基礎を学びながら簡単なLPを作ることができるのですが、ロゴや画像などを自分で用意することもできるので、「自分の手で作り上げた感」があり楽しく学習できました。


2章| UXを0から学ぶ

1. UIの先にある人の心を学ぶには?

人はどんなことにストレスや喜びを感じるのか、心理学の論文やデータを根拠にUI事例を結びつけた書籍です。人間の脳の作りに即したUIUXが選ばれるサービスを作るために必要であることが分かります。デザインに説得力を持たせたい方、既存のUIの改修すべき点を知りたい方にもおすすめです。


2. トレンドやテクノロジーが変化しても揺らがないUXとは?


(個人的にUIUXの面白さに目覚めさせてくれた本なので、とても思い入れがあります!!)
「自己帰属感」、「運動主体性」、「透明性」という言葉は多様化するマイクロインタラクションや体験を説明する上でとても重要なキーワードになりました。ここで言及すると長くなってしまうため是非読んで体感していただきたいのですが、変化する世の中でUXは何を目指していくのか?を考える指針になる1冊だと思います。


3. 「デザインリサーチ」とは?

「デザインリサーチ」という言葉は、事業を構想するためのリサーチからUIを検証するためのリサーチまでを幅広く包括しており、それぞれで必要なスキルやプロセスが異なります。
こちらの書籍はデザインリサーチが必要となった背景などのアカデミックな知識と、現場で推進するために必要な実践知識の両軸で学ぶことができます。


4. UXで1番大切にするべきこととは?

ユーザーの楽しさや情動を考えるだけでなく、傷つけたり騙したりしていないか?を最優先に胸に刻むべきだと説く本です。コックピットのUIが分かりにくかったために起きた死亡事故の例は特に衝撃的でしたが、日常的に良く見かけるような事例も多くドキリとさせられます。


5.チームにUXを導入するには?

UXに前向きでない / 経験がない人にどう有効性を示せば良いか?という悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
タイトル通り一人でUXを導入するためのTIPSや1時間で始められるワークの紹介、関係者を巻き込むためのコツなどが示されている1冊です。


3章| 造形力と感性を鍛える


1. 審美眼や観察眼を養うために

内容は日本の美的感覚に光と影がどのように関係したか?を考察するものになっています。グラフィックデザイナーの間では有名な1冊ですが、インターフェイスデザイナーにとっても大いに読む価値があると思います。(Material Design Guidelineでは物理法則に則って光と影のメタファを用いていますし、デバイス自体が放つ光も意識する必要があることから)この本を読むことで気づく日常的な光と影への意識がデザインの世界に奥行きを与えてくれるはずです。


2. グラフィックの基礎を鍛えたい

グリッドシステムは世界最古のデザインシステムと言われ、カオスだったグラフィックデザインの世界に秩序と分かりやすさをもたらしました。現代のレイアウトデザインやインターフェースデザインの礎となった考え方なので、基礎を押さえたい方におすすめです。


3. グラフィックを言葉で語るために

「カワイイデザインとは何か? 」マトリクスなどの図解を用いながらロジカルに紐解いていく1冊になります。「カワイイ」トーンのデザインを作る必要が無い方でもグラフィックの根拠を言葉にしたり、分析していく上で必要な考え方を吸収できると思います。


5章| マインドを鍛える


1. 社会人として身につけたい習慣とは?

自分には合わないかも?と思う部分も多かったのですが、頼まれなくても議事録を書く、会議では必ず発言する、などの習慣が作れたのはこの本のおかげだと感じています。特に「5割で良いから早く出す」という考え方はデザイナーにとっては使い分けが難しい部分ですが、「あなたが1人でやり遂げた達成感はお客さんにとってはどうでも良いことで、周囲の力を借りながら良いものを作るのが仕事」という言葉は常に胸に刻みたいものです。


2. 事業や会社に当事者意識を持って働くために

「会社を作るとは、崖から飛び降りて、落ちながら飛行機を組み立てるようなものだ。-ブライアン・チェスキー」
特に0→1段階のサービスに携わるデザイナーにおすすめしたい1冊です。今でこそ有名企業に成長したAirbnbですが、本書に掲載されているのは資金繰りに困ってシリアルを売っていた話や、顧客による犯罪やトラブルの対応に失敗した話などの失敗談ばかり。泥臭く事業を進めていくパワーをくれます。Airbnbの経営者はデザイナー出身なので、「デザイン経営」の在り方に触れることもできます。


6章|チームで創る



1. デザインを他職種 / 経営者に理解してもらうために

どんなに良いものを作ったとしても、クライアントや経営者の賛同が得られなければユーザーに届くことはありません。こちらの本は、良いデザインを「通す」ために必要なコミュニケーションの取り方を、様々なシーンを想定しながら教えてくれます。提案が通らない、関係者との一体感がない、好みでフィードバックされる…そんなデザイナーの悩みに寄り添いつつも、ユーザー目線だけでなくクライアント / 経営者目線に立つことの重要性が感じられる1冊です。


2. カオスを乗り越えるためのチームビルディングとは?

筆者自身がアジャイルに憧れを抱いて導入したものの大失敗した経験から、チームにとって大切なことは「不確実性」に対して前向きに向き合うことだと書かれています。デザインプロセスは整えて型化するべきだと思いこの本を手に取ったのですが、型化できないものは必ずあるという前提のもとで組織課題に向き合っていきたいと感じられた1冊です。



おまけ(積読だけどとても良さそうな本です)

1. デザインの効果を数値で説明したい

デザインの効果は定量化できない部分もあるとは思いつつ、やはりブランディングや施策の効果を数値で実績を示したいと思っていた折にオススメしていただいたのがこちら。こちらの本を通して追いかけるべき数値とそうでない数値の見極め力をつけたいです。


2. 行動経済学をUIUXに落とし込みたい

広野萌さんの1人前のUIデザイナーになるためのロードマップを読んでいて行動経済学のインプットが足りていないことに気づきました…。とても評価の高い本みたいなので、こちらから手を付けられたらなと思っています。


3.プロダクトマネジメント必要な知識を網羅的に身につけたい

(2.と同じく広野さんのロードマップで知った本になります)ビジネスとプロダクトをどう結びつけるか?という部分で悩むことが多いので、こちらの本を通してプロダクトマネージャー目線からデザインを前に進める方法を考えられるようになりたいなあと思っています。


まとめ

以前知人がふと、「忙しいから本が読めないのではなく、本が読めないから忙しいんだ」と言っていたことがありました。確かに読書をしない日は自分の弱みに対して後ろ向きになってしまったり、無駄に焦ってしまうことが多かった気がします。知識量の向上だけでなくデザインへのモチベーションを維持し続けるために、読書を日々の習慣にしていきたいです。オススメの本があれば、是非コメントで教えてください!

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