渋滞を解消するソリューション「BLISSWAY」
みんな大嫌いな渋滞。アメリカでは渋滞によるコストが年間3000億ドル(31兆円)と試算されています。そこで、BLISSWAYは現代の道路システムに変革を起こすことで、渋滞の削減を目指しています。
現代の高速道路には料金所が設置されていますが、これは渋滞をもたらすものの1つ。もちろん高速道路の運用業者の収入源として欠かせないものですが、設置にコストがかかるうえ、計画から設置まで1年単位の期間がかかります。
そこで、BLISSWAYはハードに依存しないソフトウェアによる徴収システムを開発しています。BLISSWAYが想定する道路は高速での運転が認められる有料レーンと、通常の制限速度がかせられる無料レーンに分かれています。ドライバーが有料レーンを利用したい場合、スマホでルートを指定し決済を行います。有料レーンには料金所の代わりに監視システムが設置されるため渋滞は起きにくくなります。ナンバープレートを読み取ることで支払いをしていない車が走行していないか監視する仕組みです。ドライバー向けのアプリには有料レーンを利用することでどの程度時間を短縮できるかが表示されます。例えば1000円で10分しか短縮できないのであれば有料レーンを避けるでしょう。費用対効果の明確化によって有料レーンの渋滞を防ぐことができます。
現在はシード段階ですが、すでに330万ドルの投資を集めています。
高速道路を作らずに、高速道路を実現してしまうというすごい発想のサービスだな、と思いました。しかも、利用者が全員アプリ利用を前提にするというパワフルなソリューションですね。
しかし、これはグローバルで考えると、かなりビジネスチャンスがあるソリューションではないかしら。
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