【短話】男女の友情はシュレティンガーの猫
『男女の友情ってあると思う?』
この質問をされる時、私は中立な観測者になる。
箱の中に適齢期の男女一人ずつ入れて、友達のままでいるのか、それとも恋をしているのか観測したい。
でも、箱を開くと二人はパッと距離をとって何食わぬ顔をしてポテチ食べてたりするのだ。観測したくとも、観測する瞬間は友達なのだ。
そうなってくると、この『男女の友情は存在するか』という問題自体
ナンセンスと言わざるをえない。
そもそも、片方が恋心を抱いた段階で友情が崩壊しているかのような並列で話を進めているのが変だろう。
好きな人と友情を育むことは『偽物』なのだろうか?
よく「結果、人による」なんて言う人も居るだろうが、そりゃそうだ。そもそも友達になれるかどうかもお互いの人間性によるとしか言えない。
箱の中に2匹の猫を入れて、交尾するかどうか
ただそれだけな気がする。
ちなみに、これらについて
『絶対あるー!』『いや、絶対ないだろ』と言い切る人達の中には
相手の気遣いに気が付かない女性と
相手に配慮出来ない男性が多く含まれているというのが私の所感だわ(暴論)
もしくは『男女の友情ってあると思う?』というセリフ自体が、相手との距離を確かめるコミュニケーションのひとつなのかも知れない
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