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やめてください、誤翻訳

先日、旦那さんの職場の麻雀にお邪魔したのだけど、聞いてた話とは違い、余りにも厚顔な状態であった。
人数5だったら行かない方がマシじゃん!『職場の麻雀に乗り込んで人数破綻させる部下の嫁』という評価になってしまう!

というわけで、お邪魔したお宅のネトフリでハリーポッターを1から観ることにした。
リマスター版のなんと美しい…
ともあれ、このハリーポッターを字幕でご覧になる方はどれほどいらっしゃるのだろうか?大抵の場合、日本語吹き替えで観ると思う。
かく言う私も吹き替えで観るのだが、ハリポタ系とかジムキャリー(マスク)とかジョニデ(ティムバートン作品)とか、コメディ要素が強いものは吹き替えで観ている。
やはり、言語の大きな壁は『ジョークが言えるようになったら』なのかもしれない。


こんな話から始めてしまったが今回は映画の話ではない。
旦那さんへの愚痴であり、旦那さん曰く
『それができる人はそんなに多くない』
らしいので、是非とも聞いてほしい。


走れメロス、の罠

メロスは激怒した。
「なぜメロスは激怒したのでしょう?」という問いには、散々答えさせられた我々日本人は「王様が悪い奴だったからじゃなかったっけ?」と答えることだろう。
そう思った人は私のnoteを読むより又吉直樹さんが面白い解説をしているので、是非見て欲しい。Youtubeのリンクを貼っておこう。

さて、文字にして美しく表現し説明を丁寧にされた太宰治のこの本ですらこれほどの解釈の差がある。解釈は人それぞれなのだ。

先日起きたこと、問題点のわからない人

さて、先日
私と主人の喧嘩において、話が逸れてしまってまっすぐ解決に向かわなかった理由が一つある。
『言った言わない論争』である。
これほど不毛さが伝わるひと言はないだろう。

この『言った言わない論争』の中には、約束の有無だったり、軽口だったりとあるのだろうが、うちの旦那様の場合は主に『誤変換』『誤翻訳』なのである。

私が「それまたやってるけど、ストレッチとしては理に適ってない。どこに効いてるの?」と聞いたことから始まった。
うちのメロスは激怒しなかったけど、彼の中で私のセリフは『無駄な事するのやめたら?』と言ったことになったのである。
彼の中では、『無駄な事って言われたけど、怒らずに話し合いが出来て偉い』となったのだろう。めちゃ怒った。例え無駄な事だと思っても口に出して言わなかった私の名誉の為に。

さて、
誰かが何かを話したときに(こういう気持ちで言ってるのかな?つまり○○ってことかな?)と思いながら傾聴するのは良い事ではある。
しかしながら、それを真実だと思い込んでしまう人がいる。
相手を下に見ているから、相手の思考は理解できるから、今までこうだったから、「真意はきっとこうである」と思い込む。

そしてそれを、「それって○○ってこと!?」と追い込む人と
(○○って言われたなあ)と誤翻訳する人。


半分エ口垢の私としては、これはセックスについても言えるとひと言付け加えておこう。

相手の反応や、相手の言葉を、忘れてしまう人がいる。

『ある事象が起きた。私は相手の内心をこう予想する』と覚えるのは脳の容量を使ってしまうので、『相手にこう言われた』としてしまうのだろう。

まるで戸田奈津子氏の翻訳である。

映画なら内容や文化も踏まえて翻訳をするのは当然の事だし、文章の文字数、言葉のテンポという制限もあるだろう。



まとめ


小学生の作文のお決まり、「~~~だなと思いました。」の文体を忘れてはしないだろうか。

我が家の旦那さんはフォールスコンセンサス効果(認知バイアス絡み)がめちゃんこ強い。
相手の言葉を翻訳せずに受け取れる人なんて多くない!と豪語されたのでここに書くことにした。





付け加えて言っておきたいのは
「出てけって言われた!(言われてない)」
「結婚しようって言われた!(言われてない)」
みたいなオンボロ翻訳機が社会的に問題を起こすことは想像に難くない。

それなのに、「バカって言われた」「無駄って言われた」を防衛本能のように主張するのはなんなんだ。
小さな違法も犯罪、安い万引きも犯罪、小さい誤翻訳も争いの種。

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