見出し画像

全国47都道府県IPOセミナーレポート【第1弾/石川県編】

こんにちは!株式会社IR Roboticsの内海です!

全国各地でIPOセミナーを開催する「全国47都道府県IPOセミナーツアー」。

記念すべきトップバッターは、石川県に本社を構える株式会社ビーイングホールディングスの喜多社長でした!

7月6日に石川県金沢市で開催。笑いも起こる和やかな雰囲気となりました!

画像1

【講師プロフィール】
株式会社ビーイングホールディングス(東証二部9145)
代表取締役 喜多 甚一 氏

1966年石川県生まれ。高校卒業後、20歳の時にトラック1台で起業。主要事業は物流コンサルティング。グループ全体で混載物流業、物流センター業、保険業、情報システム業、車両整備業などを展開し、顧客の物流戦略に合わせた効率化および合理化を視野に入れた物流システムを提案・運営する。約34年で2800名を超えるグループ企業に成長させた。2020年12月、東証二部上場を果たす。2020年12月期の通期決算はグループ連結売上高183億9,000万円、営業利益7億5,500万円。

セミナーレポート

上場準備期間中の話には、経営者の在るべき姿や証券会社などとの関係構築など、事務的な準備以外にも“IPOをチームで臨む”という観点でもお話しいただいたことが印象的でした。

なぜ上場を目指したのか?

1986年にトラック一台で創業した株式会社ビーイングホールディングスは、喜多社長の言葉を借りると“なんやかんや”を経て持株会社へ。
現在は物流コンサルティング、物流構内、配送業務といった物流事業を主軸とし、物流拠点は東北から近畿まで48か所にあります。
“なんやかんや”の部分はとても気になりますが、今回はIPOがメインでしたので割愛となりました。残念。

2005年に現在の金沢本社を建設した頃に上場の話が多数もちかけられたそうですが、当時は「上場したら経営の自由度が損なわれるかもしれない」との考えがあり全くその気にならなかったそうです。

それから10年後の2015年から上場準備を開始したものの、本腰を入れたのは2017年の東京本社開設後。
東京本社開設をきっかけに、関東を中心とした拠点が増え、大幅な売上増と会社の成長が加速。全国の案件も集まるようになった一方で、競合他社のブランド力を目の当たりにしたり、優秀な人材確保の難しさを感じるようになり、上場準備を本格的に進めるようになりました。

地方ならではの上場準備

本格的に上場準備を進めた2018年頃は、物流業界は大規模再編やシステム化の動きが活発で激動の時期であったため、”2年以上かかる場合は上場をやめる”との決心で上場準備を開始。この時期が直前前期にあたります。

上場に関する情報は、東京本社に行く頻度を増やすことでリアルタイムな情報を多く得ることができたそうです。

画像2

順調に上場準備を進めていましたが “魔の2020年”に。。。

いわずもがな、2020年はコロナウイルスの影響で過去最多となる18社の上場承認取消が発生した、市場も大混乱の一年でした。

そんな一年を乗り越えて、2020年12月に無事上場を果たしました。

上場準備はチームで乗り越える

画像3

上場準備中は企業理念を共有する役職員たちと一緒になって知識を鍛え上げました。
監査法人や税理士法人、証券会社などにも教わりながら、社内で学び、社内で協議を繰り返しながら挑戦し続けたことが結果として組織としての力になりました。

上場準備で関わる社外の方々は、会社を理解し、共感し、実践してくれ、マインドの部分でも強いつながりを持てる関係になったことがポイントになりました。

市場も大混乱した2020年の上場承認取消時、悔し涙を流したのは証券会社の担当者。
「2年以上かかるなら上場をやめる」との覚悟で始めた上場準備でしたが、担当者の涙を見て、上場を諦めないことを決心したそうです。

上場して後悔はない!

画像4

上場して後悔はない。その理由は、最高のメンバーで臨むことができたから。
上場準備において関わる証券会社や銀行などの人たちと、深く結びついた関係を時間をかけて構築することが上場の近道になったということです。
資本政策はマネジメントを受けながら早期に取り組むこともできました。

生まれた土地から上場する意義とは

会社が誕生し、成長する道のりは険しく、決して良いことばかりではありません。
喜多社長曰く「会社を辞めていった人や契約破棄となった取引先など、関わる全てが会社の財産になっている。傷つく(=磨く)ことや叩かれる(=鍛える)ことを恐れずに果敢に挑戦し、誠実に取り組むことが会社が強くなるには必要。」。
さらに、「土地が肥えていないと立派に成長して大きな実をつけられない樹木のように、企業もまた、地元を豊かにしていくことが企業の更なる成長、発展につながる。」とお話しいただきました。

20210706_IR-Robotics-講演資料

上記画像は講演のパワーポイントより引用

最後に

「地方から上場倶楽部 by Next IPO Club」は全国47都道府県IPOセミナーツアーを通じて、全国各地から上場を目指す企業様が一社でも増えることを願っています。
そのために、地方から上場を目指すためのノウハウや上場する意義について、成功談のみならず失敗談も上場企業経営者にお話しいただいています。

上場準備は各社の個別性が強いため様々なケースを知っておくことは上場準備中に必ず強い味方になります。

「地方から上場倶楽部 by Next IPO Club」は、全国47都道府県IPOセミナーツアーで全国制覇できるよう、これからも活動を続けていきます。
応援よろしくお願いいたします!

次回は…全国47都道府県IPOセミナーツアー 第2回の【大阪府編】です!
オンライン限定開催であったものの、多くの方にご参加いただき、大いに盛り上がりました!
講師は株式会社リグアの川瀬社長と株式会社i-plugの中野社長のお二方で、対談形式で行いました。

ぜひご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?