「コーヒーのプロ」になりたい理由
この記事をご覧いただきましてありがとうございます。
以前の投稿において「コーヒーインストラクター検定2級」を受験したことをお話ししました。
そもそも、なぜ私はコーヒーの勉強に勤しんでいるのか。
今現在、はっきり言えることは
「コーヒーのプロ」になりたいからです。
この「コーヒーのプロ」という言葉には、様々な意味合いを持たせています。
バリスタ・焙煎士・鑑定士・経営者 等々
なお、日本ではカフェで働く人やコーヒーを生業にしている人のことを総じて「バリスタ」と呼ぶことが多いようです。
ただ「バリスタ」という呼称は、厳密に言えばイタリア語で『バーでサービスをする人』という意味合いなどがあり、コーヒーだけに限った呼び方ではないようです。
私の性格上、この意味を知った以上は「バリスタ」という呼称を使うのは少し気が引けるので、ここでは総じて「コーヒーのプロ」と呼ばせていただきます。
当初は、あくまでもカフェ開業という目標のうえで、最低限失礼のないレベルでコーヒーが提供できればいいという考えで勉強をしてきました。
しかし、私の中で次第に心境の変化がありまして、その想いはここ最近で確かなものになりました。
ついては、私の心の整理とモチベーションの維持を期待して、この場をお借りして色々と書かせていただきます。しばしお付き合いください。
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なお、相も変わらずスーパー長文になってしまいそうだったので、記事を前編・後編の2つに分けさせていただきます。
前回は前編として、私がコーヒーを好きになるまでを書きました。
記事を分けたにも関わらず、前編がすでに長文になってしまいましたが…読んでいただいた方には本当に感謝です。
後編は、そんな「コーヒー好き」な私がなぜ「コーヒーのプロ」を目指したいと思ったのかを書いていきます。
深みにハマってしまった
さて、私が人生の中でコーヒー好きになるまでの過程は、前回の記事に書いた通りです。
その中でも書いたのですが、前職を退職して尾道に移住した時点ではまだ、ただの「コーヒー好き」でした。
その時にはすでに故郷でカフェを開きたいという目標があったので、あくまでもお客さまに提供できる失礼のないレベルのコーヒースキルがあればいいと思っていて、そのためになんとなく自分でコーヒーを淹れ始め、なんとなく勉強も始めました。
まずは、自分がこれまでに1番衝撃を受けた味のコーヒー豆を購入し、その後は毎回違う豆を購入して、淹れ方についてあーだこーだと自分自身に問いかけながら試し続け、自分で淹れたコーヒーやお店でいただいたコーヒーの味・データ等をメモ帳に細かく記録し続けました。
最初はなかなか味の違いに気づくことや淹れ方をコントロールすることができず、モヤモヤしたりイライラすることが多かったです。
それでも、忍耐強く日々ドリップを重ねて、コーヒーの有名店にも積極的に足を運んでデータを取り続けた成果もあり、ようやく最近になって違いが分かるようになりました。
具体的に何がと言われると説明が難しいのですが、「違いが分かる男」になったのです(笑)ただのコーヒー好きから大きく前進したと自負しています。
同じ時期に「コーヒーインストラクター検定」の受験勉強を始めたことで、ただコーヒーを淹れるだけでなく、品種・産地・格付け等の基礎知識を身につけることができたことも、その後の気持ちの変化に大きく起因しています。
そんなこんなで、すっかりコーヒーの世界にハマってしまった私ですが、このままではただの趣味の範囲内。
今の私でも言えることは、コーヒーの世界は大変奥深く、正解はありません。
この産地のこの豆が間違いない、この淹れ方が正しい、この風味でなければダメだ、といったものは一切ありません。
つまり、コーヒーは人それぞれの好み次第であり、十人十色です。
だからこそ、自分なりに知識を広げていくにつれてコーヒーの世界の奥深さに気づき、次第にその面白さに目覚めていきました。
それをもっと極めたい。自分なりのコーヒーの正解を見つけたい。仕事としてコーヒーをもっと身近なものにしたい。
そして、人生を賭けてもっとコーヒーに熱中したい。
気づいたら、そんなことを思っていました。
自信を持って提供したい
とはいえ、正直なところ今の自分のスキルでは、仮に商品としてコーヒーを出そうとしても、お客さまからお金をいただくことはできません。
これでいいのかなという不安な心持ちで淹れたコーヒーではお客さまに申し訳ないですし、性格上、中途半端なものをとりあえずでお客さまに提供したくありません。私の中でそれはサービスとして成り立たないと思っています。
ただ一方で、この話を周りにすると、一部の人からは「気にしすぎだよ」と言われます。そもそも私の現在の環境では、どうも自分のこの考えが理解されないように感じています。
というのも、いずれ自分でお店を持つにあたっては、スキル向上のための修行よりも、自分の想いや出店等の経験が大事と言われます。
もちろんそれには同意しますし、どこかで割り切って自分の商品として売ろうとすれば売ることができます。また、個人で経営しているお店は全てが一流の技術を持っているわけではありませんし、それだけではないお店自体が持つ魅力や経営に関わる戦略が大きいものと感じます。
しかし、想いだけが先行して勢いで開業し、結局はスキル・経験不足が不幸して失敗したケースを間近で多く見てきたのも事実です。
その様子を目の当たりにした時に、このままでは私もいずれ同じことになってしまうと悟ってしまいました。
例えば、本気で美容師を目指そうとする人が、平日は別の仕事をしていて休日だけどこかで出前出店をしながら経験を積もうと思いますか?
普通は、どこかの美容院で働いて経験を積むのがベタだと思います。
それと同じです。
ただのコーヒー好きが片手間でそれなりの数をこなしてきただけでは、実際に自分のお店を持った時に回し方がわからず焦ってしまいますし、そんな環境下では自信を持って気持ちを込めてコーヒーを淹れることはできません。
少なくとも、私はそう思っています。
もちろん、出店やマルシェなどの機会があれば喜んで参加させていただきますし、素晴らしい経験になると思っています。
ですが、お客さまに失礼がなく自信を持ってコーヒーを提供できるようになるまでの技術向上に妥協はしないつもりです。
私がいずれお店をするにあたってお客さまに自信をもってコーヒーを提供するためには、1杯のコーヒーに気持ちを込められるだけの心の余裕を持つこと、そのためには確かなスキルが必要だと考えます。
周りが言ってくるような気持ちが大事というのは、その土台にスキルがあってこそなのです。そのためには独学だけでは限界があるため、スキル向上のための環境に飛び込むべきだと思っています。
そこについては、周りがなんと言おうが、自分の考えを曲げるつもりはありません。
※ちょっと愚痴っぽくなりましたが、みなさんと仲はいいですよ😌
熱中できるものに出会えた
先述のとおり、こうして人生を賭けて熱中できるかもしれないものに出会うことができました。
これまでの人生、ずっとモヤモヤしていました。学生の頃のように、もう一度無心になって取り組めることはないか。
それが、やっと見つかったような気がします。
そう、もう一度、夢ができたのです。
もうあの時のように若くはないけれど、それなりに社会経験を積んできたことで、人間としては確実に成長しているはず。
また、学生スポーツのように1度の大会で全てが決まるというわけではないので、苦い経験をしている身としてはかなり気持ちが楽なのです。
心は熱く、でも頭は冷静に。
今はとにかく、10年間の心のモヤモヤが晴れつつあることで、喜びに満ち溢れています。
末文
さて、文章を書きながら想いが溢れてかなり熱くなってしまいましたが、私が「コーヒーのプロ」を目指そうと思った理由をいくつか書いていきました。
もっと細かく書こうものならまだまだたくさん出てきますが、今回はこの辺にしておきます。
なお、もう1つ書く予定の理由項目があったのですが、コーヒーに限った内容ではないのと、想いが溢れすぎて1つの記事にできそうだったので、今回は割愛させていただきまして、いずれ改めて記事にしたいと思います。
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現在は尾道市のとあるカフェで働いているわけなのですが、「コーヒーのプロ」になるにあたり今後どういうキャリアを辿るべきか、しばらくずっと考えていました。
これまでの内容でなんとなく察したかと思いますが、とどのつまり、まずはその環境に飛び込むべくコーヒー専門の別のお店に転職するべきだということです。
具体的な転職先は検討中ですが、現在の職場との兼ね合いもあるため、来年度に入る春夏あたりの時期を考えています。
そして、残念ながら現在住んでいる尾道を離れる可能性も十分あります。
その辺りのお話は、心の内がまとまり次第また別の機会に書きたいと思います。
ただ、決して尾道が嫌になったというわけではないので!
相変わらず大好きな街ですし、「コーヒーのプロ」になりたいという結論に至った背景には、尾道に移住して生活し様々な経験をさせていただいたからこそなのです。
そういう意味では、尾道には本当に感謝しています(まだ離れると決まったわけではないので、方向性が決まり次第改めて報告します)。
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繰り返しになりますが、当初は、将来カフェを開業するためのコーヒーの勉強という心持ちでしたが、それよりもまずは「コーヒーのプロ」になるために頑張ろうという心境の変化が起こりました。
その背景には、上述で書いてきたとおり、もっとコーヒーを極めたい、中途半端なものにしたくない、もう一度何かに熱中したいという想いがあるからです。
独立や自分の店を持つというのは、その後に考えたいと思います。
もちろん、あまり先延ばしにして時間をかけるつもりはありませんし、コーヒーのスキルを磨きながらも独立のための知見を広げていくつもりです。
なにはともあれ、紆余曲折あってようやく目標や方向性が見えてきて、人生を賭けて熱中できるかもしれないものに出会えて、心がスッキリしています。
なんとなく、2024年に向けていいスタートがきれそうな気がしています。
ということで、これからも引き続きよろしくお願いいたします!
ps.長文にならないよう4000字以内を目標に作成しました。逆に物足りなく感じてしまうのが歯痒いです(笑)
乱筆にて
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