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光の裏には影がある。エースがこれまでに抱えてきた無数の葛藤

新卒で入社し、今年で12年目を迎える小林 恵美さん。「ネクシードのエース」との呼び声もありますが、これまでのキャリアの中では様々な葛藤があったと言います。社員インタビューでは、スポットライトが当たっている“光”の部分をピックアップしがちですが、今回は敢えて“影”の部分にフォーカスしてみました。

入社後5年間は、仕事が楽しいと感じなかった

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――:小林さんは入社してから営業一筋です。これまでに紆余曲折があったと思いますが、最初にぶつかった壁って覚えてますか?

最初ですか。うーん、入社初日ですかね。

――:初日というと、研修の一環で先輩をサポートしてるときですね。

そうです。私たちの仕事って、スポーツジムにいる人たちに声をかけるところから土台が作られていくじゃないですか。先輩から指示を受けてアプローチしてみたところ、次々と断られたんです。10人くらい連続で。「次に行こう」って思ったんですけど、そこで足が止まってしまいました。それが最初の壁ですね。

――:どうやって乗り越えたんですか?

同じフロアに3人の同期がいたんですけど、その中の一人がお客様をブースにご案内する姿を見たんですよ。「負けていられない」と自分を奮い立たせて、再び声をかけ始めました。最初にご案内できたのは…、15人目くらいだったかな。

――:入社初日から壁にぶつかったわけですよね。心は折れなかったですか?

私は小3から社会人になるまでバスケットボールをやっていて、仕事をすること自体が初めてだったんです。アルバイトを経験したこともなかったですし、そもそも社会人になったばかりの私がどうこう言える立場にないと思っていました。まずはがむしゃらにやってみないと何も始まらないですから。

――: がむしゃらな状況を抜け出して、仕事に楽しさを見出したのはいつ頃からでしょう?

入社して5年くらいは、仕事を楽しいと感じたことがありませんでした。社会人になってからずっと「仕事なんだから楽しいわけがない」と思っていて。

――:楽しさを見出せない中で、何をモチベーションにしていましたか?

恩返しですね。取締役の日向には特に面倒を見てもらっていて、私の気晴らしのために食事に連れて行ってもらったことは数えきれません。その恩返しは、私が御馳走をすることじゃなくて、営業として成果を出すことだと思っていました。あとは、シンプルに褒められたかった。その2つが私のモチベーションでしたね。

違和感がなくなってから、楽しさがたくさん見つかった

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――:それでも5年は長いですよね。小林さんの忍耐強さを感じます。

迷いもあったと思います。営業をしていると、お客様から「あなたが勧めてくれたから買った」ってよく言われるじゃないですか。

――:はい。営業冥利に尽きるのかなと思うのですが。

私はその言葉にずっと違和感がありました。私はネクシードの商品が大好きで、自信を持ってお勧めしています。商品の詳細を知ってもらえさえすれば、必ずいいと思ってもらえるはずだと。すごいのはあくまでも商品であって、果たして営業の人柄が購入に影響するのかなって思っていました。

――:その違和感はいつなくなったのですか?

千葉のスポーツクラブで、あるお客様と出会ったことがきっかけです。60代の女性の方で、割と早い段階から商品に興味をお持ちだったのですが、「値段的に買えないと思う」とおっしゃっていました。でもその翌日、ご主人と一緒に店頭にお越しくださり、購入していただくことになったんです。ご自宅に商品をお届けし、機械の説明を終えて帰るときに、女性の方が泣きながらこうおっしゃったんです。「最初から欲しいと思っていたけど、一度は諦めようとしたの。でも、勧めてくれたのが恵美ちゃんだったから、思い切って主人に相談できた」と。

――:小林さんじゃなかったら購入を諦められていたわけですね。

「あなたが勧めてくれたから」という言葉自体はそれ以前にも言われたことがあったんですけど、そのときに初めて自分の中に腹落ちしたんです。お客様にとって、営業の存在はこれほどまでに大切なんだと。営業という仕事の役割は、自分の存在で相手の心を動かすことなんだと。

――:そこで考え方が変わったんですね。

仕事に対する向き合い方も変わりました。「仕事なんだけど、楽しいところをいっぱい見つけよう」と思えるようになった。実際、楽しいところはいっぱいあったんですね。私が見つけられていなかっただけで。

ポリシーを捨てた年に、目標を達成した

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――:5年目以降はどうでしょう? また新しい壁が現れたのでしょうか?

お客様への声かけは入社初日から苦労しましたけど、年数を重ねても「うまくならないなぁ」と思っていました。他のメンバーは、勢いで声をかけることが多いんですよ。「まぁまぁ、とりあえずブースに行きましょうか」みたいに。でも、私は性格的にそういうタイプじゃないんです。一人ひとりに「お疲れ様です」と挨拶して、その場で「どこか痛いところあります?」とじっくりと会話をするタイプで。

――:小林さんはいつも落ち着いていますよね。冷静で丁寧というか。

でも、自分のスタイルに自信があるわけでもなかったんです。だから勢いで声をかけてみるんですけど、うまくいかない。「私には向いていないのかな」と思っていた頃、代表と日向から「小林のアプローチは上手いよね」と言われたんです。「お客様をご案内できているなら、丁寧なやり方でも正解だよ」って。スタイルを肯定してもらえたのは自信になりましたね。

――:そのエピソードは知らなかったです。今日に至るまでには色々な葛藤があるんですね。

役職に就くまでにも7年以上かかってますから。これだけ時間がかかってるメンバーって他にいません。

――:役職を目指していなかったわけではないですよね?

目指していましたけど、公言はしていませんでした。私の中に、「口にして出来なかったときほど恥ずかしいものはない」というポリシーがあって。でも、入社7年目の年始めに『主任になる』という目標を色紙に書いたんですよ。

――:ポリシーを捨てたわけですね。

書く直前まで悩みました。でも、営業として経験を重ね、ネクシードのメンバーと共に成長する中で、言葉にすることの大切さを学んだんです。言葉によって行動が変わり、行動によって仕事への取り組み方が変わっていくんだなと。

――:目標は達成できたのですか?

その年に主任になれたんですよ。

――:すごい! もし書いていなかったら…。

なれていなかったかもしれませんね。

――:2020年の目標シートには『課長になる』と書かれています。

私が入社した頃は課長(現取締役)の存在が心の支えになりました。これからメンバーが増えていくことを考えると、私がその役割を担うべきではないだろうかと、1年くらい前から本気で思うようになったんです。それまでは、プレイヤーとして結果を出すことが私の役割だと思っていたんですけど。もし私が後輩の支えになれるなら、自ずと会社もいい方向に進んでいくと思っています。

辞めようと思ったことはあるけど、転職を考えたことはない

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――:バスケットをされていたことって、今の仕事に影響していますか?

していますね。バスケットに取り組んでいたときの姿勢と、仕事に対する姿勢はとても似ています。バスケットのトレーニングは辛いこともあるし、何かを我慢しないといけないこともある。辞めたいと思ったこともあるんですけど、小学校から大学までやってるんですよ。長く続けているってことは、なんだかんだで好きなんだと思います。

――:正直、会社を辞めようと思ったことってありますか?

目標を見失った時期にそう思ったことはあります。でも、他の会社を探してから辞めることは絶対にありません。私の中で「辞めたい」と「転職したい」は似て非なるもので、後者はあり得ないですね。だから転職サイトを見たこともありません。もし転職するとしても、次のことは辞めてから考えます。まぁ、このメンバーがいれば、そうなることはないと思ってますけど。

――:会社のメンバーと一緒に働くのなら、別職種にジョブチェンジするという選択もあると思うんですけど。

会社が配置換えを考えない限り、私は営業でいたいと思っています。営業として結果を出して、社長や日向が喜んでくれて、いつもサポートしてくれてる事務のメンバーにありがとうを伝えられる。そこに生きがいを感じているんです。メンバーのことは人として好きですけど、ただ一緒にいるのではなくて、営業として活躍している自分として繋がっていたい。

――:今日のインタビューを通して小林さんの確固たる意志を感じました。とてもメンタルが強いんだなと。

今でもへこむことはありますよ。昨年末に大きなキャンペーンを任されたんですけど、目標の3分の1にも届きませんでした。すごくいい環境を用意してもらったのに、期待に応えられなかった。今思い返しても、悔しくて泣きそうになります。私にとって救いなのは、メンバーも同じ悔しさを共有してくれることです。

――:へこんだときはどうやってメンタルを切り替えていますか?

日向の声はスイッチの1つで、特に用件がなくても声が聞きたくなったら電話しています。「迷惑電話だよ」って言われることもありますけど(笑)。気分転換にバスケットの試合を観に行くこともあるし、お酒も切り替える方法の1つですね。飲みに行きたいときは誰かを道連れにしています。

――:そのシーンはたまに目にします(笑)。また近々みんなで飲みに行きたいですね。

ネクシードの飲み会は楽しいので、ついつい飲みすぎちゃうんですよね。特に結果を残した後にメンバーと飲むお酒はたまらなく美味しい。これからもあの瞬間をもっともっと味わいたいなって思っています。


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