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Shifting Baseline Syndrome「ニューノーマル」「新生活様式」の意味すること

先日、サウスウェスト航空の便が大量(1000便以上!!)に欠航している事が、ニュースでもかなり騒がれていた。理由は悪天候ではない。実は多くのパイロットが強制ワクチン接種に反対しているために、十分な数のパイロットが確保できなかった、と言う現実が背景にあるようだ。

これは何週間か前に、バイデンが「連邦職員、また従業員が100人以上いる会社は全ての従業員にワクチン接種させなければならない」と発表したことに事を発している。ここがまたびっくりなのだが、これはこのワクチン命令は、ただバイデンが「しゃべった」だけで、正式に承認された法案でもなんでもない。それなのに、多くの会社が次々と追従している(まあ、自粛要請も同じようなもんか)。

結果として、今多くの警察官、医師、看護婦などが長年真面目に働いてきたにもかかわらず、ワクチン接種を拒否したと理由で解雇されている。まるで悪党の様に職場から追い出される様子を自分で録画して、声をあげている人々の動画が至る所に溢れている。

サウスウェスト航空でもワクチン強制に反対してパイロットたちが立ち上がっている。航空業関係者の間で動き出している。一人のパイロットは以下のような動画を投稿した。

この動画で「Shifting Baseline Syndrome」と言う概念が非常に印象的だった。シフティングベースライン症候群とは、一般的には環境問題なんかでよく使われるらしいのが、従来の基準が下がっても、その下がった状態が新たな基準になってしまうことを指す。簡単に言えば「新たな基準が当たり前になること」と言えるだろう。

これを聞いてものすごく合点がいった。

晴れやかな日に、清々しい顔をしながら誰一人いない道でマスクをつけて犬を散歩している人などを見かけると、私は「本当に何とも思ってないみたいだけど、おかしいと思わないのかな?」と不思議で仕方がなかった。

なるほど。新しい「ノーマル」が耳慣れないものであったとしても、合点が行かなかったとしても、受け入れてそれを続けると、脳の思考回路が調整されていって、それがあたり前のことになるんだ。データや科学的証拠、理論だけでは説得できないのは、これが理由の一つだろう。

それだけじゃない。もっと困るのは、取り上げていたものを返してもらうと「やった〜!ありがとう〜✨!」と思ってることだ。緊急事態宣言などはいい例だろう。人流抑制が感染防止につながることも緊急事態宣言が効果があることも何一つ合点の行く説明などされていないのに、私たちは、自由を制限され、子供時代が奪われ、中小企業が潰され、もっと言えば健康を蝕まれているのを許している。

それなのに「緊急事態解除」となると「やった〜!政府、ありがとう💖!」と言うのだ。取り上げた張本人(政府)に。

だから「面倒くさいから周りと適当に合わせとこう」を続けるのも危険だなと思う。可能なかぎり妥協せずに目を見張らせていないと、自分の思考の領土が少しずつ盗まれていってしまう。

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ワクチンがどうこうと言うより、脳と思考を守る戦いですね、これは。

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