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ポッドキャストの始め方:音声コンテンツ配信を7年間続けてきて思うこと

音声SNSの「Clubhouse」が話題になりましたね。

僕はポッドキャストを7年ほど前に始めており、音声コンテンツ関連には少なからずアンテナを張り続けてきました。
爆発的ヒットはないものの、長くクツクツと煮えてる感じです。

今回は、ポッドキャストについて書いてみようと思います。

ポッドキャストって何?

過去7年間で、「ポッドキャスト」と聞いてすぐ分かる人には数えるほどしか会ったことがありません。「日頃から聴いてる」という人はさらに少なく、「実際に配信している」人はゼロ。

確か、「絵を描いてる時、耳が暇だなあ」
と考えたのがきっかけだったと思います。

音楽もいいけど、何か楽しい番組とか、ためになる情報はないか。テレビやYouTubeは映像がノイズ。ラジオはちょうどよく聞きたい番組があるわけじゃない。

聞きたいものだけ聞きたい時に聞ける、ポッドキャストというものがあり、自分のiPodに好きな番組を(音楽みたいに)たくさん入れて持ち歩けることを知りました。2008年頃のことです。

たいていの番組が毎週更新され、それをパソコンを介してiPodにダウンロードして聞く。これが僕の日常生活に組み込まれました。
※今はスマホに直接ダウンロードして聴くスタイルに替わってます。

ポッドキャストを始めたきっかけ

最初はお笑いコンビの雑談を聞いていましたが、やがて、対談とかビジネス系の番組にも興味が広がっていきました。

その中に、「ビジネス書の著者にインタビューする」という番組がありました。
この番組をやってるインタビュアーさんは、明らかに素人。
録音状態はひどいし、音量は小さいし、肝心の相手の声よりもインタビュアーのあいづちの方が大きかったりといろいろ気にはなりましたが、内容は面白かった。

「これなら自分でも・・」と考え、僕もこんな番組を始めました。

『映画が作れるようになるポッドキャスト』
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id773125142

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2021年5月現在、374本の音声をアップしています。

ちなみに、ユーチューバーみたいにポッドキャスターという言葉もあるそうですが、まあ、聞いたことありませんね。

ポッドキャスト以外の音声コンテンツ配信プラットフォーム

ヒマラヤ(https://jp.himalaya.com/)という中国発の音声プラットフォームから連絡をもらったことがあります。
「うちでも番組を作りませんか?」と。

サーバ費用なども無料で始められるとのこと。
すでにやってるからもういいや、って思ったはずなんですが、気づけば、なぜか僕の番組も上がってました。

『映画が作れるようになるポッドキャスト』
https://www.himalaya.com/tv-film-podcasts/102514

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SNSサービスって互いの連携も多いので、いつのまにかどこかで何かにOKをクリックしたのかもしれません。

その後、ボイスメディア「Voicy(https://voicy.jp/)」というものを知り、応募しましたが審査で落ちてます。ここは、著名人、有名人を中心に積極的に取り込んでいる印象です。

音声配信プラットフォームではないですが、オーディオブックなど音声コンテンツを楽しむ文化は浸透していってると思います。
人々の過処分時間がどんどん減っていく現代、「ながら視聴メディア」として最適なのでしょう。

ポッドキャストの始め方

次の2種類があればポッドキャスト配信ができます。

A:音声コンテンツを置くウェブサーバ
B:配信プラットフォーム

詳しい人なら自分であれこれできちゃうのかもしれませんが、僕は当時、もっとも簡単にできるであろう方法で進めました。
それが、ワードプレスのプラグインを使った方法です。

1)ワードプレスで専用ページを作り
2)プラグイン「Blubrry PowerPress」をインストール
3)プラグインの設定

これで準備完了。
無料(既存の契約サーバを使用)でポッドキャスト番組をスタートさせました。

当時も、こんな感じのページを参考にして一気に終わらせた記憶があります。
参考ページ例)
https://netaone.com/wp/powerpress-podcasting/

投稿する際は、

1)音声ファイルを作成し
2)ウェブサーバにファイルをアップロードし
3)ワードプレスページで、音声ファイルの絶対パスと共に記事を投稿する

こちらがワードプレスで作った、僕のポッドキャスト配信用ページです。
http://podcast.eigastart.com/

ポッドキャストの収録方法

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収録は、ICレコーダーを前に、イヤホンで確認しながら。
月に1回程度、4、5回分を一気に収録しています。

ICレコーダーはなんでもいいでしょう。

収録中のノイズも注意で、明らかなノイズは徹底的に無くしています。

・エアコンを切る(夏は暑く、冬は寒い!)
・ダウンジャケットは音が出るので着ない。
・時計やアクセサリーなども使わない。
・ICレコーダーを置いた机には触れない。

収録後は、動画編集ソフトで余分をカットし、軽く整音して仕上げます。

ポッドキャストに合うコンテンツとは

テーマを絞れば、長くても許される気がします。
逆に、2分とか3分とかは短すぎるのも合わない。「ながら視聴」されることが多いと思うので。

僕自身は、10から15分程度が聴きやすいと思ってます。
何かやるときのスキマ時間にぴったり、という感じの長さです。

形式としては、インタビュー、対談、講義、雑談。
ネタとしては、お笑い、ビジネス、英会話、ニュース、人生相談や自己啓発が多いでしょうか。

あと僕は「読み切り」ならぬ「聴き切り」を意識して話しています。
どれをどの順番で聞いても理解できるように構成する、ということです。

音声に向き不向きの話題もあるでしょうね。
一度「照明の話」をしたときは、自分でも「音声で照明のテクニックって・・」と苦笑いしました。

ポッドキャストでの話し方

自分がリスナーとしてポッドキャストを聞いてきて、気になったことは避けています。

・収録音量が小さいのがダメ
・対談で、あいづちや笑い声がうるさいことがある
・毎回聞く番組は、冒頭の決まり文句が長いと嫌

内容的には、相手には見えていないことを想定して話すのが必須ですね。
「こんなふうに」とか言わない。

それに、自分の声がどんな印象を与えるのか?は知っておくべきだと思います。

・低すぎないか
・こもってないか
・キンキンしてないか
・早すぎないか遅すぎないか

えーっと・・が多いとイライラしますし、笑い声も注意が必要だと思ってます。「・・みたいな人っているじゃないですかぁ〜フン(鼻で笑う)」は、かなり印象が悪いです。

あと、自分の口の中に注意。
ねばついてると、「チッ」「クチャ・・」が入るため、話す前は口を濯ぎます。

僕の番組では、編集で軽くBGMを入れています。
これは、余計な音をごまかすためです。

ポッドキャストで気になること

配信量に制限があるようなんです。
これがファイルの本数なのか、容量なのか、いまいち不明です。
この、いまいち不明な部分があることこそが、ポッドキャストへの不満とも言えます。

僕の場合、iTunes側で、新しいものから190本くらいしか保存されてないようです。
他の番組でも、「番組数の上限を超えたため、全てをお聞きいただくことができなくなりました」みたいなアナウンスが流れたりしています。

さらに、登録者数、ダウンロード数が分からない。

最近、こちらでランキングだけは確認できるようになりました。
https://podcastranking.jp/

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音声コンテンツの魅力とは

声というのは、文章や映像などの他の手法に比べて「感情が乗りやすい」んじゃないかと考えています。
それについての僕なりの考察を長々書くよりも、ポッドキャストにまつわるエピソードをいくつか紹介してみようと思います。

◎岡山でセミナーをやったとき、来てくれた大学の先生が「ポッドキャストをずっと聴いてます。実物に会ってみたかった」と言ってくれました。

◎福岡でセミナーをやったとき、「ポッドキャストのファンです」と言われ驚きました。
メルマガなどでは「いつも参考にしてます」とか「面白いです」とかはありがたいことに何度も言われていますが、「ファン」という言葉を使われたのは初めてでした。

◎途中で書いた「ビジネス書の著者インタビュー番組」のH氏。
実はその後、彼から「動画のことで相談したい」とお問い合わせをいただき、知り合いになりました。
何年も聞いていた声が、目の前の人物の口から出ていることに、とても不思議な感覚でした。

◎その昔、よく聞くマーケティング系ポッドキャストに感想メールを送ったら、音声ファイルで返事が来て感激したことがあります。
いつも聴いてる声の人が、僕のために語りかけてくれている!

考えてみると、受験勉強しながら聴いたラジオパーソナリティーにかなり思い入れがなかったか。

声はこころをつなぐのかもしれない。

僕の、ちょっとした仮説です。

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オリカワシュウイチ
映像クリエイター/絵コンテコーチ

初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉在住。
仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように( http://karufu.net/ )』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』『iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書』(共にペンコム)がある。
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