ニュートラの学校・入門編セミナー in 佐賀
いま、生活や価値観の多様化や自然環境もふくめた社会の大きな変化のなかで、ものづくりのあり方も見直す時期にきています。このようななか、私たちは、福祉×伝統工芸の可能性に着目し、新しいものづくりのあり方を実践するプロジェクト「NEW TRADITIONAL」(以下、ニュートラ)に取り組んできました。
日本の福祉の現場では、長い間、陶芸や和紙、染織、木工など、クラフトの文化が根づき、さまざまなものづくりが行われています。しかし、多様なものづくりのあり方や、販売を通した所得アップの方法や視点などを学ぶ機会、またデザインや伝統工芸にかかわる人たちと出会い、協働する機会は多くはありません。
そこで、ニュートラの学校・入門編では、福祉の現場と伝統のものづくりにかかわる人たちが、出会い、「福祉×伝統のものづくり」について学びあう場をつくります。
今、私たちに価値のあるものとは何か、伝統のものづくりをどのように発展させてくことができるか、一緒に考えてみませんか。みなさんのご参加をお待ちしています。[チラシPDF]
日時:2023年11月11日(土)13時30分〜17時30分
(受付:13時〜)
場所:SAGA CHIKA /佐賀県庁地下ラウンジ(佐賀県佐賀市城内1丁目1−59 県庁新館地下1階) *来訪者駐車場有
定員:40人(先着順)
参加費:無料
お申し込み方法:
・webフォーム:https://forms.gle/HrsbyRmuJ69EPUGK9
・電話:0742-43-7055(お名前、ご所属、参加人数をお伝えください)
・メール:nt@popo.or.jp(お名前、ご所属、参加人数をお伝えください)
情報保障:文字による情報保障を行います。
主催:文化庁、一般財団法人たんぽぽの家
協力:佐賀県、さがデザイン、九州障害者アートサポートセンター
本セミナーは、文化庁委託事業「令和5年度障害者等による文化芸術活動推進事業」の一環として開催しています。
プログラム
・13:30〜16:30[セミナー]
トーク①「ニュートラ・プロジェクトの紹介」
ニュートラは、障害のある人とともに、伝統のものづくりをとおして新しいものづくりのありかたや、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクトです。これまでの4年間の取り組みについて、ご紹介します。
森下静香(一般財団法人たんぽぽの家/Good Job!センター香芝)
トーク②「福祉施設の価値を高めるものづくりーーNOZOMI PAPER®の取り組みから」
福祉施設にデザイナーがかかわることで、何が変わり、何が可能になるのでしょうか。10年以上にわたって、福祉の現場に根底にある大切なものを伝え、共感を広げ、販路を開拓してきたユーモラボの二人から、福祉施設のものづくりの魅力をいかす考え方や方法、福祉とデザイナーの協働について学びます。
前川 雄一、前川 亜希子(HUMORABO:ユーモラボ)
ディスカッション「デザイナーと福祉施設の協働」
環境に負荷をかけないものづくりや、必要なものを必要な人に届ける視点、つくる人のやりがい。今は、「もの」だけではなく、ものが持つ背景やつくられる過程もクローズアップされています。あらためて、自分たちがつくりたいもの、届けたいものを考えるために、地域の担い手として福祉施設とデザイナーがどのように協働できるのかを考えます。
田中淳、伊藤友紀(tuii Co.,Ltd.)
北島 敬明(PERHAPS_design)
前川 雄一、前川 亜希子(HUMORABO:ユーモラボ)
コーディネート:原田祐馬(UMA/design farm)
・16:30〜17:30[情報交換会]
セミナー終了後、参加者のみなさんが交流できる時間になります。ぜひ、ご自身の施設・活動のパンフレットや商品などもおもちいただき、ご参加ください。
講師プロフィール
前川 雄一、前川 亜希子(HUMORABO:ユーモラボ)
「福祉とあそぶ」をテーマにデザインユニットHUMORABOとして活動。東日本大震災後に宮城県南三陸町で、障害のある人の生活介護事業所「のぞみ福祉作業所」と出会い、福祉施設でつくられる手漉きの再生紙ブランド「NOZOMI PAPER®」を立ち上げる。NOZOMI PAPER Factoryとして福祉施設と協働する中で、企画、デザイン、販売など、福祉と社会をつなげる役割を担いながら、施設との仕組みづくりも模索している。
田中淳、伊藤友紀(tuii Co.,Ltd.)
対対/tuii
2020年設立。佐賀市を拠点に活動する田中淳と伊藤友紀によるデザインユニット。場所や人の記憶から物事の魅力を拾い上げて形にすることや、社会や自然と共存するクリエイションを大切にしている。まちなかの小さなビルをリノベーションし、事務所を構えながら、2022年9月に書店「tuii books」をスタート。グラフィック・空間を横断的にデザインすることで、地域の人や場所を顕在化し、新しい体験や交流がうまれることを目指して活動を進めている。
北島 敬明(PERHAPS_design)
専門学校卒業後、ギャラリーや印刷会社を経て2011年より佐賀市内でギャラリー&ショップ「PERHAPS(パハプス)」をスタート。クリエイターの発信拠点として、佐賀県内外、国内外を問わず積極的に紹介する。デザイナーとして企業や団体のプロジェクトにも関わり、アート・デザイン・生活をゆるやかに横断しながら活動。
原田祐馬(UMA / design farm)
1979年大阪生まれ。UMA/design farm代表、どく社共同代表。グッドデザイン賞審査委員、第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展キュレーター、花園近鉄ライナーズコミュニケーションディレクターなど。大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「ともに考え、ともにつくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。著書に『One Day Esquisse:考える「視点」がみつかるデザインの教室』。愛犬の名前はワカメ。
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