[レポート]海外での展示販売 in 台湾
今まで作ってきたプロダクト、海外でも展示販売してみたら反応は?
障害のある人の感性×伝統工芸をテーマに、NEW TRADITIONAL(ニュートラ)プロジェクトをはじめて3年がたちました。今までつくってきたプロダクトを、異なる文化や価値観を持つ海外で販売してみたら、現地のお客さんからはどんな反応があるのでしょうか?
きっと国内では違う反応や、新しいアイデアがいただけるかもしれません。
そんなわけで4年目となる今年は、海を越えた3つの国で実験的に展示販売をお願いすることにしました。
まず快く引き受けて下さったのは、台湾のデザインスタジオSandwishes Studio(サンドウィッシーズスタジオ)さん。(ありがとうございます*)
台湾でギフトを送り合う時期
台湾のみなさんがお祭り気分になるのが、旧正月シーズン。毎年、この時期の前に、新年送り合うプレゼントを購入する風習があるのだそう。
今年の旧正月は1月22日からだったため、その前に、販売したらいいのではないかと台湾事情に精通したアドバイスをいただき、台湾での日台交流にふさわしい粋な展示会場もご紹介いただきましたが、なにぶん準備が追いつかず….
今回はFacebookなどをとおして販売していただくことになりました。
販売いただく商品は、事前にニュートラの商品リストを送って、「これは取り扱ってみたい」と思っていただいたものを先方に選んでいただきました。結果、小さくて軽く、お求めやすい「Good Job!センター香芝の張り子」などを多くお送りしました。
また、台湾も干支があるため、今年の干支、“うさぎ”の張り子をシリーズとして販売してくださるとのご提案をいただきました。
可愛らしく笑っちゃうつぶやき画像が届きました!
そうこうするうちに、台湾からうさぎの張り子を並べた販売用の画像が届きました。販促用に、
とPopも作ってくださり、さらには、キャラのたつ個性派うさぎの商品をそれぞれ、ユーモアあふれるミーム(*キャラクターがつぶやいているように好きなコメントをつけて楽しむ遊び)画像でご紹介してくれました。
例えば、画像左の「グッドドッグうさぎ」張り子のおきものは、
こんなくすくす笑ってしまう、ふきだしコメントをつけてくれました。
最初から最後まで寝っ転がって起き上がらない亀うさぎ。新年とは思えないほどぐうたら。ゆるゆるで、このゆるいうさぎの雰囲気にピッタリです。
右の恵比寿うさぎに至っては、古くから「漁業の神であり、商いの神様と言われた「恵比寿さん」に引っ掛けて、老子の言葉の格言をつけてくれました。
この真っ直ぐ前を見すえるちいさなうさぎに、恵比寿さまの歴史にひっかけて、老子の格言までつけてくださるとは。遊び方も洞察も深いです。
台湾の皆さまに喜ばれたものは…
お送りした中で、人気が高かったものベスト2は… この2つでした。
やはり商品の売れ行きはwebサイトの見せ方に関係しているようです。
また、贈り物で使用する人も多いので、小さなギフトカードを一緒につけてあげるとより喜ばれるのではないかというご意見もいただきました。確かにギフトシーズンに送る際は、セットだと選ぶ方も、受け取る方も、なんだかありがたいですよね。
せっかく一緒にやるのだから、台湾ならではのものを作ったり、商品を売るだけ以外のことを何か一緒にできないかとご提案くださったり。
そうして、今後は将来別の展覧会で、台湾、香港、日本の障害のあるアーチストたちの合同企画展を一緒に開催する予定です。
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わたしたちだけでは思いつかなかったクリエイティブな売り出し方や、アイデアをくださり、やっぱり違う視点を持ったデザイナーさんたちと働くのは刺激的。遊び心をもって、フットワーク軽く、いつも全力でクリエイティブに答えてくれる姿勢は見習いたいかぎりです。
台湾のサンドウィッシーズ スタジオのみなさま 非常感谢你!
協力:Good Job!センター香芝
助成:日本財団 「障害のある人の表現と伝統工芸の発展と仕事づくり」
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