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生きがいを探してたどり着く

いつの時も全力で生きてきた
無駄にやる気があり、誰かのためとなると
さらにやる気が倍増する
とてもとてもめんどくさい性格だ。

この性格は「母親」としてはとても結果を出せたと思う。
息子2人の目標に向かって
それぞれの個性を見ながら、彼らの望むゴールを達成できた。
(受験の1週間でわたしの体重が5kg落ちた話アリ)

夫を10年以上自宅介護した「介護する妻」としては
こちらも200点満点だと思う。
実際、介護や医療のプロからも褒められる日々だった。
夫も存命中、感謝してくれていた。
(わたしの元気を引き換えに介護した話アリ)

誰かのために
特に「家族のために」この力が発揮する。
仕事でももちろんやる気は200%あるけれど
「家族」に出す瞬発力はとても高い。

だから逆に
達成した後
例えば
子どもが巣立つ
夫が亡くなる
と、「誰かのための」誰かがいなくなるので
自分までいなくなってしまったようになる。

要するに
「家族の誰かのために」やることはわたしの「生きがい」になってしまっていた。

子どもも巣立ち、夫も亡くなり
何にもないところでポツンと一人取り残されてしまった。

自宅介護をするなら絶対に仕事を辞めてはいけない
これは正しい。
急に社会に出られるはずがない
世の中から離れていると戸惑うことばかりだからだ。

わたしのように何本も同時進行できる人は特に絶対に
「何本もやること(生きがい)を持っていた方が絶対にいい」
ある日突然、何の前触れもなく
急にハシゴを外されてあたふたして、深い谷底に落ち込んでしまう
やばいよ、想像の何倍も這い上がるにの時間がかかる。

こんなに前向きアホで、幾多の荒波を超えてきたわたしでも
とてもとても前進する気が起こらなかった。
世間的には笑顔で会話できていても、心の奥底は暗くどんよりしていた。

だって奥深い暗い穴に落ち込んだままなのだから。
灯りは自分から発熱する自発電灯しなかくて、手には何にも持っていないのだ。
どれくらいに深さがあるのか
真っ暗闇で何にも見えない。

この穴から抜け出すのに、丸2年かかった。
穴にいる間
出ようともがいたけれど本当は出たくなかったのかもしれない。

こんなに頑張ってきたのに、まだ出たくないよ
のんびり寝ていたいんだよ
そんなことを感じていた。

真っ暗な穴の中で、全く快適じゃないところで
昔を懐かしんでゴロゴロ悲しみに浸っているだけ。
過去ばかり見て、未来のことなんて全く見る気もない。

でもその間、思考は止まることなく、
なんとかしてこの穴から抜けたいと思っている自分がいた。
ゴロゴロ不幸に浸りながら、でも頭はなんとかしたくて
過去を振り返り、何が悪かったのか、
どうしたら同じ過ちをしなくて済むのか
とか色々考えた。

そしてついに結論が出る。
「生きがいは、命あるものを対象にしてはいけない」と。

これまでのわたしの人生、子どもや夫を生きがいにしてきた。
子ども巣立ち、夫は命が消えた。
そこでわたしの生きがいは「パタンと完全終了」となった。

ははぁ〜ん
そうかぁ、命あるものは終わりがある
パタンと突然切られたものへの執着がとんでもひどいのだ。

そして今年頭の、犬の病気でもそれを痛感するのだ。
犬を生きがいにしていた(つもりはないけれど)わたしは
大病をした犬に
また「パタンと完全終了」を言い渡される寸前だった。

結果オーライで元気になった犬はおかげさまで
今わたしの横で寝ているが
このままではいかん!!!
と気づかせてもらった出来事だった。

これが大きかった。
犬の看病もこれまた疲れた
立ち直るのに(わたしがね)3ヶ月かかった。
信じられない、、、
どんだけ、自分以外の人やもののために生きているのかわたしは!!!
と、大きな岩が頭に落ちてきてハッとした。

そこで最終結論が出た!
「生きがいは自分である」だ。

人やものを生きがいにすると
命あるもの、終わりがあるものはまた突然遮断される。
生きがいが自分であれば
死ぬまで終わりはないのだ。

どうだ!参ったか!!!
わたしはマジで参りました。
自分で出した結論なのに、びっくりした!
「生きがいは自分」
おおおおおおーーーー
なんて素晴らしい結論!

それがわかったから
するりと穴から出ることができたのです。
しかも、穴は全く深くもなく
めっちゃ浅〜い穴でした笑。

空も見える、太陽の光も届く超明るい穴
自分で暗〜く深い穴と決めつけていただけ。
その穴の周りにはたくさんの人やものが行き来しているんだけれども
そんなことは全く見えておらず(見ないようにしているだけ)
心地よくない穴にいたかったのは自分の意志。

「生きがいは自分」と決めてやり始めたことがあります。
それはまた書きます。

必要な方に届くといいなぁ。

しんきり。


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