FDM3Dプリンタと一緒に使うおすすめ工具類
自分で組み立てるタイプの3Dプリンターを買うと、多少の工具や印刷物を剥がすためのスクレイパーやペンチとかが入っていたりしますが、印刷を何度もしているうちに
「もうちょっといい道具があると楽なのかな?」
と思ったりしてませんか?
というわけで、個人的なおススメ工具の紹介です。ほとんどは実際に買って使っている工具です。基本的にお値段控えめでAmazonで購入可能な物をご紹介します。
ニッパー
刃先が薄くて長めなニッパーだとサポート材などを切断するのにちょうどよい。
サポートルーフと印刷物の間に差し入れる様にして使うこともある。
このニッパーはグリップが細いのがちょっとつらいときもあるけど安くて切れ味も良く、細かい箇所も作業がしやすいです。つぶしちゃったらもう一本買えば済む値段です。
ツノダ(Tusnoda) King TTC ミニカット 125mm MC-125 ツノダ(Tusnoda)
ソルダーアシスト
サポートを剥がしたりするのに便利で、奥まった所にもソルダーアシストなら届きます。
特にサポートルーフとプリント品の間に差し込んでペリッと剥がしたりするのに使っています。
10本セットみたいなのもあるけど、そんなにいっぱいあっても使わないのでちょうどいい3本セット
ホーザン(HOZAN) ソルダーエイド ハンダ作業補助器具 フック、リーマー、ナイフ、スクレーバー、ブラシ、フォーク 3本セット H-740 ホーザン
簡易バーナー(ポケトーチ)
白くなってしまったサポート面を炎でひと撫ですればあら不思議、元の色に戻ります。
ちょっと形状を修整したり、小さな割れを繋げたりしたい時にソルダーアシストの先を炙って押しあてたりする事もあります。
ポケトーチは使い捨てライターをガスボンベとして使うので補充も簡単。
新富士 ポケトーチ(スケルトン) PT14FFSKCR
カッターナイフ+特選黒刃+ポキ
カッターは持ってると思いますが、作業効率的にも怪我を防ぐ為にもゴツめのカッターナイフがおすすめです。刃も切れやすいヤツのほうが余計な力が入らないのでむしろ安全です。
カッターの刃は切れなくなってきたらどんどん折ってどんどん交換しましょう。特選黒刃、オススメです。
オルファ(OLFA) ハイパーAL型 オートロック式大型カッター 193B
オルファ(OLFA) カッター替刃 特専黒刃(大) 50枚入 LBB50K
オルファ(OLFA) 安全刃折処理器ポキ 133K
ヘラ
付属のヘラが金属製だったりするとヒートベッドを痛めたりすることがあるので、プラスチックのヘラがおすすめです。
(ANYCUBICのULTRABASEだとあまり必要なかったりしますが...)
INOUE カーボンはがしヘラ 40mm 17041 井上商会
4本セットが安いですね。硬めの樹脂で剥がすときの力に負けません。
先端がつぶれてきたらカッターで削ぐと延命できます。
非接触温度計
ベッドの実際の温度を測ったりできるので、自分のプリンタと他の人のプリンタの設定を比べたりするのに便利。
使用頻度は高くないけど、持ってると安心感がたかい。
実生活で持ち歩いても楽しい。「揚げたて警察だ!」
パーツクリーナー
工具じゃないかもしれませんがパーツクリーナー。油分や汚れがきれいに取れます。たまにベッドの目に見えない汚れを落とすと、一層目がくっついたりするかもしれません。
※普段は水拭きで、どうしても定着しないときにクリーナーを使いましょう。
もちろん各部の掃除にも。
ホームセンターで買った方が安いかもしれない。
エーゼット(AZ) パーツクリーナーブルー840ml Y004
スティックのり(シワなしPIT)
定番の定着強化策ですね。
3Dプリントする際には、他の糊より明らかに優れています。
材料は水分の少ないポリビニル系材料を使った固形糊のようです。ポリビニルアルコールはサポート用材料に使われたりしますね。
細かい形状や印刷面積が大きい印刷等で定着がどうしても足りない時にヒートベッドに塗ると良い結果が得られます。
水で濡らした布などで拭くと掃除も簡単です。
シワなしピット N PT-NAS スティックのり トンボ鉛筆
棒やすり(半丸)
適当にホームセンターで買ったやつを使っているけどAmazonでオールマイティーな感じのやつを見繕ってみた。
形状違いの5本セットとかもありますが、大半は先が細くなった半丸の棒ヤスリで対処可能です。
曲面は丸側で、平面は平側で、コーナーはエッジや先端を使うと一本でイケます。
粗さは中目ぐらいがオールマイティーかな?
今回はツボサンをセレクト
スポンジヤスリ
狭い部分じゃなければスポンジヤスリだけでいいかもしれない。
ぶっちゃけ100均かホームセンターで買った方が安い....
SK 金属用スポンジヤスリ No.3 SF100/150 新潟精機(Niigataseiki)
紙やすり(ポリネット)
紙やすりというよりはこのポリネット(メッシュやすり)をお勧めしたい。
目詰まりしないし長く使える。
もしかしたら一生使えるかもしれないレベル。
番手は#200~#800ぐらいをそろえると良いかな?
SK11 ポリネット両面やすり 木材・金属用 93×230mm 3枚入り A#400 SK11(エスケー11)
ポリイミドテープ(カプトンテープ)
改造時の断熱、絶縁処理などに活躍するテープです。
高温に耐え、絶縁性があり、長期間劣化の少ないテープです。
持っておいて損はありません。
uxcell 絶縁耐熱テープ 高耐熱テープ ポリイミドフィルム製アンバー 10mm広さ 28m長さ 接着剤テープ
ノギス(キャリパ)
長さとか深さとか円筒の内径外径とか、段差の高さも測ったりする側的ですね。いろいろ作っているとノギスが欲しくなるのは確実でしょう。
ノギスの選定基準はおおむねこんなもんでしょうか。
・精度(器差):高い方が良い
・使いやすさ(値の読みやすさ):初心者ならアナログよりデジタル
アナログのバーニアタイプもあり。読むのに慣れが要りますが安いです
・大きさ:150mmぐらいがオールマイティー
・お値段:上の3つと相反する
やっすいデジタルノギスを買うと後悔します!
器差の表示が無いものは絶対に勝ってはいけません!
3Dプリンタの調整やはめ込みの調整にも使用するならミツトヨ以外の選択肢はほぼありません。世界に冠するミツトヨのノギスを買いましょう。
一番精度がいいですし、法外に高くもありません。
値段なりの価値は確実にあります。
私のおすすめは、「ABSデジマチックキャリパ」のCD-15AXです。
・ABS:アブソリュート式 (いつでも間違いない寸法が測れる)
・器差(mm):±0.02 (他社より高精度、)
・測定データ出力端子:有り (ホールドユニット取り付けの為)
・サムローラ:有り (穴間隔を測るときなどに便利)
ホールドユニットはなくても寸法を測るのに支障はないですが、ホールドボタンを押すと表示が押したときのままになるので数値を転記する際に便利です。
アナログのステンレスノギスなら半額くらいになります。
「バーニア 読み方」とかで検索すると小さな値を正確に測定する方法が出てきます。
バリ取りツール
イスラエルのNOGA社のやつを買いました。
ブリムや一層目の広がった部分(エレファントフット)、糸引きの除去にも役立ちます。先端がくるっと回って刃が向くべき方を向くようになっています。
カッターでやると指を切る危険性がありますが、これならケガの危険はほとんどありませんし、作業も快適で速い!
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