見出し画像

Prusament PVB フィラメントがリリース

Prusa謹製のフィラメントPrusament に新たな材料が加わりました。
PVB(ポリビニルブチラール)は水溶性サポートなどにも使用されるPVA(ポリビニルアルコール)のアルコール基をブチラール基に置き換えたものです。

特徴

最大の特徴はエタノールやIPA(イソプロピルアルコール)による後処理が可能な点です。
この特性はアルコール基の代わりにブチラール基が取り付くことによって、水溶性ではなくアルコールに可溶となることによるものです。
これにより表面を滑らかにし、美しい透明性の高いオブジェクトに仕上げることが可能です。

PVB自体は透明なので美しいランプシェードや花瓶、その他透明なオブジェクトの作成に最適です。
必要に応じて肉厚確保のために太いノズル(0.8mm径など)を使用すると良いでしょう。

適度な固さや粘りはありますが、機械特性としては最良の物とは言えませんので一般的な力のかかる部品にはほかの材質を用いた方が良いでしょう。

ただしビニルの特性でもありますが、低温に弱い事などの欠点もあります。
また水分も吸い込みやすいという注意点もあります。しっかりとフィラメントを乾燥状態で保存するか、事前に乾燥させてから印刷しましょう。

後処理

毒性はアセトンやジクロロメタンほど高くないものの、有機溶剤ですので健康への影響、そして火災の危険性が付きまといます。
エタノールやIPAを使用するため蒸発するアルコールの吸入や引火には十分注意してください。

後処理方法としては
・十分に大きな容器にIPAを入れて短時間浸したのちに乾燥させる
・Polymaker Polysherのようなスムージングマシンを使用する
・IPAを蒸発させた蒸気入りのチャンバーで処理する
・スプレーで印刷物に吹きかける
・筆でIPAを塗る
等の方法が紹介されています。

購入

ナチュラル(透明)を含めた6色展開となっています。

ここから先は

350字

¥ 100

記事をサポートしていただくと、一層のやる気と遊び心を発揮して新しい記事をすぐに書いたり、3Dプリントを購入してレビューしたりしちゃうかもしれません。