大谷翔平の第3号弾は打撃復調の一歩となるか?
大谷翔平は金曜日(現地5月31日)の試合でいくらかの進歩を見せたが、自らが望む打撃の形にまだ到達していないのは明らかだ。
エンゼルスはシアトル・マリナーズに4-3で敗れたが、大谷は10試合ぶりとなる第3号ホームランを放った。前を打つ主砲マイク・トラウトがソロ弾を打った直後の打席だった。
トラウトと大谷が2者連続でホームランを打ったのは2回目のこと。
「(トラウトの)陰に隠れていい感じで打てたのは良かった」と大谷は試合後に話した。「たまたま甘く来たので。まあ初球から行こうかなとは思っていました」
低い弾道で左翼のフェンスを越えたのは、間違いなくいい兆しだ。しかし、他の3打席では強い当たりやヒットは出たものの、大谷を悩ませる問題が表れていた。
全てゴロだという点だ。
大谷はあくまでパワーヒッターなのだ。チームは打球を高く上げたホームランや2塁打を期待している。ゴロであっては、どんなに強い当たりでも、多くの場合単打にしかならない。
現在、大谷は打率.250、3本塁打、そして2塁打はゼロ。強いボールは打てているものの、高さが足りないのだ。
第一打席では打球初速度107.9マイル(174キロ)と、角度があればホームランになる当たりだったが、結果はショートゴロ。
一方、6回表の当たりは、ほぼ同じ初速度だったが、打球が上がりホームランになった。
全ては打球角度の差なのだ。
本人に打球をあげる練習に取り組んでいるかと聞いてみた。
「取り組んではいるんですけど、なかなか実戦の中でできていないのかなとは思うので、練習のレベルではいいものも出ていますし、あとはそのレベルを上げていければいい」と大谷。
今の状態については、「いいの悪いのがちょっとはっきりしている」と述べた。
チームが2点を追う8回にも、大谷は逆方向にタイムリーを放った。苦手とする左投手相手に打てたのは自信になるだろう。
「たぶんスライダー、カット系(が来るん)じゃないかなと思ってはいた。まあ初球はまっすぐでしたけど」と大谷。「いいところに飛んでくれたというか。一打席目の方がいい打球でしたけど、正面いったらアウトですし、ああいう打球でも間を抜けたらヒットになるので、そういうことだったかなと思います」
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