同僚投手相手に目を慣らす大谷翔平=リハビリのペース早まるか?

春季キャンプで右ひじのリハビリに励む大谷翔平は、二日連続でブルペンのバッターボックスに立ち、バットは振らずに目慣らしを行った。

火曜日には左腕タイラー・スカッグスが70%くらいで行う投球練習の最中に打席に立ち、水曜日には右腕ハイメ・バリアを相手に目をならした。

「マシーンではやっていたが、実際の投手が相手だとタイミングをとるいい訓練になる」と大谷は米メディアに通訳を通して語った。

ピッチングマシーンから放たれるボールを打席で見ると球速には慣れることができるが、人間のピッチャーを相手にするほどの効果は得られない。

多くのメジャーリーガーは、キャンプ初日に、ピッチャーの本気の投球を打席で観察する。球のスピードに目を慣らすためだ。一般的に、打者はそれを1、2度行ってからバットを振り始める。

ピッチャーの投げる球を打ち始めるまでには、大谷はまだ重要な段階をいくつか経ねばならない。それでも、この時点で球筋を確認しておけば、リハビリ期間を短縮するのにつながる。

現時点では、まだ大谷はティーに置かれた球しか打っていない。水曜日には40球を打ち、前日には35球と、金曜日にティー打撃を始めてから毎日5球くらいずつ量を増やしている。

次のステップであるトス打撃にいつ進めるかは分からない、と大谷は話す。だが、先週の取材で一週間以内にはと言っていたので、いつ移行してもおかしくはない。

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