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チームもファンも心待ちにする大谷翔平の打者復帰

右ひじのリハビリに励む大谷翔平は、チームが掲げる予定よりも早く復帰の準備が整いそうだと強調し続けている。

木曜日に2日連続でマイナーリーグの投手相手に打撃練習を行った後も、その考えは変わっていない。

「個人的には、もういける気がする。そのための準備をしてきた」と大谷は通訳を介して米記者団に語った。「あとは僕自身とスタッフが大丈夫だと確信を持てさえすれば、すぐにでも試合に出られると思う」

一方、球団は大谷の復帰は5月になるとの姿勢を貫いている。つまり、早くても試合復帰にはあと1週間ほどかかる。

木曜日、大谷は実戦形式の打撃練習で5打席に立った。これで2日間で計9打席をこなしたことになる。

大谷は復帰までに40打数ほど必要だとブラッド・オースマス監督は言う。現在のような打撃練習であれば、打席数が制限されることはない。

苦しいチーム事情

大谷はフリー打撃を既に1か月以上行っている。1週間ほど前にはピッチングマシンを相手に、実戦並みの球速で練習を始めた。

リハビリの最終段階となる現在の練習では、実際のピッチャーがマウンドから投じる球に慣れるのが目的だ。どこにどんな球が来るかは知らされない。試合と同じようにボールやストライクもカウントされる。

大谷を欠くエンゼルスは苦しい状況だ。木曜日はヤンキース相手に大勝したものの、10勝16敗はアメリカンリーグ西地区で最下位。

ファンは新人王を獲得したスターの打者復帰を心待ちにしているが、大谷自身は1人だけの力でチームの状況を好転させられるとは口にしない。

「僕が復帰したからと言って、チームの得点が増えるとは限らない」と大谷は言う。「それでも、必要とされるのであれば試合に出たい。チームが勝っていない時は、みんな苦しい。だけど、まだシーズン序盤。(ケガで欠場している)チームの中心選手たちが戻ってきて、もっと勝てればいいなと思う。まだまだチャンスはある」

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