好きと思うのも嫌いと思うのも鏡写し
「子どもの学費、自分の給料、バカな旦那。嫌なことばかり考えている自分が嫌い」という愚痴のラインが届いた。還暦に手が届くぐらいの歳の知り合いからで、「あんたは気楽でいい」と思われているような気もする。
そういうこちらも、コロナ禍でマイマスなことばかりいろいろ考えていた。が、結論は「これまで好きなことをやってきたのだから、これからも好きなことを続けてみるか」という、代わり映えのない答えしか思い浮かばなかった。
誰もがそれぞれの考えを持ってさまざまな答えを見い出しているように見えるが、実はそれほどの違いはない。何かを考えるに至る根源は同じであり、自分を辛い方に追い込むか、楽しみの方に押しやるかさえ、大した違いはない。好きと思うのも嫌いと思うのも鏡写しで、善し悪しの差もない。
「自分はこうあるべきだ」という自尊心にしがみつくより、「自分はこの程度だ」と自己評価していれば、不満を口にすることも減る。
彼女の言い分で正しいと思うのは、「自分が嫌い」という自己評価。
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