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人の写真は難しい(モーターショーの場合)

2023年3月28日

 周囲の照明がどぎついから、そのまま撮ると顔にどす黒い陰影がべったり。その影を飛ばそうとやみくもにフラッシュを焚くから、肌がギラギラテカテカ。「モーターショー」もしくは「コンパニオン」というワードで検索してヒットする90%以上の写真がこんな感じ。写真を仕事にしている輩でさえ、平気でそんな撮り方をする。
 写真に興味ない人は陰影の存在などほとんど気づかないが、ともかく被写体に申し訳ない。スマートに撮れない顔などない。陰影を消すだけなら、被写体に場所を移動してもらったり、顔の角度を変えてもらったりすればいいだけ。
 それが難しそうなら、陰影が出ていない、もしくはちょっと角度を変えるだけで陰影が消える被写体を探す。ただその場合、条件が叶う被写体が見つからず、歩き疲れて終わることもある。今日もそんな感じで、1人だけ、1枚だけシャッターを切って帰ってきた。
 欧米には、屋外でも屋内でも正面からフラッシュを当ててポートレートを撮る写真家が多い。それでも写真はうまく仕上がるから不思議。絶対に敵わない。

顔に出ている陰影を見た場合、自分で100点をつけるほどうぬぼれてはいないけど、現場の条件を考えれば80~90点かと。


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