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賑やかさが戻りつつあるニアミス列車

2022年8月5日

 ニアミス列車なのかニアミス駅なのかニアミス市場なのか、何を主役にするかで呼び名が変わってくるのだろうが、バンコクのチャオプラチャー左岸から西に線路が伸びる鉄道に、賑やかさが戻りつつある。地元タイ人と共に外国人旅行者の姿がだいぶ増えてきた。

 バンコクからサムット・ソンクラーム県のメー・クローン駅まで、途中のサムット・サーコーン県のターチーン川で寸断されて線路が伸びており、前後でいわゆるマハーチャイ線とメー・クローン線に分かれている。コロナ禍前にはすでに、全線に渡ってよれよれの線路が補修され、駅周辺で線路沿いに商品を並べる市場というか物売りもだいぶ整備されていた。

 コロナ禍の無人の時期を経て、再び人が戻ってきた現在、線路沿いにはこれまであり得なかったクーラー完備のカフェが並び、野菜屋や魚屋が減ってタイランドと書かれた土産物屋が増えたが、さらなる安全の確保と経済の活性化が期待できるのであれば、昔の姿が失われるのも致し方ないのかも知れない。

いずれもメー・クローン駅。線路沿いに商品が入ったカゴを並べていただけの物売りが、シャッター付きの店舗に変わった。雨が降っていいたためか、列車がやって来るとシャッターを下ろし、通り過ぎるとまた開けていた。
もはや観光のためのニアミス走行で、運転手が旅行者に愛想を降りまている。
数少ない、本来の目的である移動のために乗車している(であろう)タイの人。


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