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景気回復を促す若者たち

2022年6月11日

 コロナ禍の自粛要請もすっかり解除され、今年こそ景気を取り戻すと思いきや渋滞ばかり元の木阿弥といった不景気なバンコクだが、それでもやはり場所によっては活気を取り戻した感もある。それはどうも、若者たちが集まる地区のような気がする。

 若者たちがコロナ禍から解放され、新たな居場所を探して街を歩く。SNSに投稿すればさらなる若者を呼ぶ。鎖国が解かれてようやく戻ってきた外国人旅行者も、ガイドブックよりはSNSを活用し、タイの若者が集まる場所を目指す。

 タイは昔、外国人旅行者に人気の場所をタイの若者が目指した。今はそれがすっかり逆転し、タイの若者のトレンドを外国人が追っている。

 一般的にヤワラートと呼ばれるバンコク中華街にある、近ごろ急に若者が集まり始めたサンパン・タウォン区プレーン・ナーム通り。外国人旅行者の姿も見られる。相変わらずの古臭さで、店屋も食堂もどう変わったのかよく分からない。ただの豆乳屋と思う店さえも行列ができている。

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