「それってあなたの感想ですよね?」言われたらこう言え!2選
最近良く聞くこの言葉、教員に対して使う児童生徒もいますよね。
でもこの言葉は、ただ相手に根拠を求める言葉です。相手の意見や根拠を否定する言葉として使うのは間違いだと思うのです。
ということで、「それってあなたの感想ですよね?」に対する反論を、中学校国語の内容から、本気で考えてみました。
今回の記事を理解すれば、「それってあなたの感想ですよね?」何て言われても、「あー、それ言っちゃうか笑」と微笑ましく思えるようになります笑
①相手を否定するなら自分の意見を示す
まず簡単なのは、「それってあなたの感想ですよね?」と言われたら、「では、あなたの意見は?」と聞き返すことです。
先生「○○しないといけません!」
生徒「それってあなたの感想ですよね?」
先生「いえ、これは私の意見です。では、あなたの意見は何ですか?」
生徒「○○しなくていいと思います。」
先生「ではその意見について、感想じゃない根拠を示してください。」
たぶんこれだけで、ほとんどまともな返答ができなくなると思います。
相手の根拠がないことを否定するなら、自分の意見にも根拠がないとダメですよね。
でも、「それってあなたの感想ですよね?」という言葉だけが先行して、思考を停止している子供には、根拠のある議論なんてできないと思います。
「根拠がないから従わない」という意見であれば、それこそ「あなたの感想ですよね?」となります。
「根拠がないといけない根拠を示してください。」と言うのが簡単です。
②根拠→考え→意見(感想のない意見はない)
まだ食い下がってくる子供には、「感想のない意見はないよ」と教えてあげましょう。
私の使う教科書では、
根拠→根拠と意見をつなぐ考え→意見
とあります。
具体的には次のようになります。
(根拠)
アンケートの結果、A案を支持する声が9割だった。
(根拠と意見をつなぐ考え)
多くの人が支持する案の方が良い。
(意見)
A案を実施するべきだ。
これが自然な流れのように思います。しかし、「考え」を変えてみると、次のようになります。
(根拠)
アンケートの結果、A案を支持する声が9割だった。
(根拠と意見をつなぐ考え)
みんながやりたくないことをやる方が、仕事の効率化や精選が進む。
(意見)
B案を実施するべきだ。
「根拠が同じでも考え方、つまり「感想」が変われば意見も変わります。それを理解した上で、『あなたの感想』を踏まえない意見を述べてください。」と言ってみましょう。子供には少し難しいかもしれませんが…笑
まとめ
人が意見を言う時には
①根拠が(客観的で)ない意見もたくさんある。
②根拠と意見の間に必ず自分の感想が入る。
「それってあなたの感想ですよね?」を言ってくる子供には、これを教えたいです。なんでもかんでも「それってあなたの感想ですよね?」がまかり通るとしたら、人は何も意見を言えなくなります。
相手に根拠を求めているのに、なかなか根拠を言ってくれない。
こちらは客観的な根拠を出しているのに、相手は感情論だけ。
このような場合は、「それってあなたの感想ですよね?」を使うのは正しいと思います。
しかし、
ただ相手の意見を否定したい。
自分も(客観的な)根拠を述べていない。
このような場合に「それってあなたの感想ですよね?」を使うのは間違っています。
時間があるときには、こんなふうに諭してあげるのが理想です。私はいつも感情的になっちゃいます笑
でも、この内容を理解しておくだけで、「それってあなたの感想ですよね?」を鼻で笑えるようになるかもしれません笑
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