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海外のZ世代で話題のいけてるファッション系フリマアプリ、Depopって何?

こんにちは。newpeaceインターンの大学四年生、田中理那です。
今日は海外のZ世代を中心に話題を集めているファッション系フリマアプリ、Depopについて、アプリの内容やなぜここまでZ世代の熱狂を掴んだのかについて考えてたいと思います。

そもそもなんで流行ったの?

Depopの流行を理解するにあたって知っておきたいのは、SHIENの存在です。Z世代のだんとつの知名度を誇るファッション通販アプリと言えば、SHIENだと言えるでしょう。SHIENは、今やファストファッションの代名詞ともいわれるほどの市場規模を誇り、多くのZ世代が好きなブランドとして名前をあげる通販アプリとなりました。
米ブルームバーグの報道では、直近の資金調達ラウンドにおいて、SHEINの価値は1,000億ドル(約12兆3000億円)とされ、ZARAとH&Mの時価総額を足しても、その価値には及ばないという高い評価を受けています。

しかし、利便性と低価格ならではの手の出しやすさで支持を集めるSHIENですが、それと同時にサステナブルな観点でファストファッションへに抵抗を抱く若者も少なくありません。
Z世代の約5割は購買する際に環境への配慮を意識するとのデータもあるように、地球へのフレンドリーさを消費を選ぶ軸として考えている人は私の周りでも非常に多いと感じています。
ファストファッションは着たくない。高価な服は買えないけど、おしゃれはしたい!そんな中、Z世代を中心に大きな伸びを見せているのが古着市場です。

あるデータによると、現在のアメリカの古着市場は4兆円ほどですが、5年後には8兆円までの大きさにまで膨らむとの見立てがされています。

5年後には約二倍になると予想されている古着市場

そんな古着市場を牽引しているアプリ、それがDepopです。

Depopとは?

Depopは先述したとおり、オンラインのファッション系フリマアプリで、現在3000万人のユーザーを抱え、ユーザーの9割がZ世代です。

他のフリマアプリと違い、大きな特徴としてあげられるのは、アプリのUIです。
画面はInstagramに似ており、アプリの中身もInstagramのように自分の出品したものの写真を作品のように並べたり、SNSのようにお互いの投稿にいいねをしたり出品者をフォローすることができます。出品者とチャット機能があったりと「フリマアプリらしくない」画面のように思えます。

Depopの画面

Depopが熱狂を生んだワケ

Depopの最大の特徴は、自己表現の場/コミュニティとして機能するフリマアプリであることだと考えます。
メルカリなど、日本にあるフリマアプリでは、実名で身分を明かしてフリマをやっている人は少なく、自分にとっての不用品を売るという目的だけのためにアプリを使用している人が多い印象です。
その点、Depopは大きく違います。実際にアプリをダウンロードしてみると、自分の自己表現の一つとしてInstagramを使うように、自分の作りたい世界観や表現する手段として古着の売買をしているユーザーが多い印象でした。
私のアメリカの友達でも、他のSNSに自分のinstagramのアカウントのURLを付けるように、自分のSNSにDepopのリンクを貼っている人もいました。
また、それによりInstagramと同様に、多くのフォロワーを持つ出品者を中心としてコミュニティとして機能している点も大きな特徴です。共通の「好き」に対し人が集まることで、出品者/購入者の垣根を超えた、無数のコミュニティが形成され活性化されているのはフリマアプリというよりもSNSに近いようにも思えます。

Depopの出品者の画面

また、Depopのすごさは、「フリマのイメージを変えたこと」だと思います。
古着/フリーマーケットに対して、安くてあまり綺麗ではない、などのネガティブなイメージを持つ人もたくさんいるのは事実です。それに対し、ただの売買だけでなく自己表現の場を作ったりコミュニティを機能させたりすることで、古着を売ること/買うことを「イケてること」として認識できるようなアプリの構造を取っていることがZ世代の心をつかんだ勝因のように思います。
実際にアプリを数回使ってみて、「宝探しのように一点物を見つけ、サステナブルな消費ができる。」そんなポジティブな印象をフリマに持ってアプリを愛用している若者が多いように思いました。

おわりに

今Instagramでは、自己表現の場所として自分が好きなものを発信したり、自分の価値観を発信したりするZ世代のユーザーが多くいます。しかしそれをInstagramでビジネスに直接的に結び付けたり、商業利用しているユーザーはあまり多くありませんでした。
しかし、Depopが流行することで、大学生などのいち個人が、Instagramのように自分の好きを発信し自己表現しながら、実際に直接的にビジネスとなる仕組みができたというのは革新的ではないでしょうか。もちろん少額ですが、自分の発信で収入を得ることができ、かつそれがサステナブルであり環境にも良い。

そんな新しいフリーマーケットの在り方、ひいては消費の仕方がZ世代を中心に熱狂を生んだ理由でもあるではないかと思いました。

まだあまり日本ではユーザーがいないDepopですが、新品を買うことが当たり前のファッション業界に大きなインパクトを与えうるアプリだと感じます。今後どのような流行を見せるのかこれからも注目したいです!

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