続・夏の落とし物 週刊ニュー農マル vol.43
桜が満開を迎えてポカポカ陽気が訪れたかと思えば、ひゅっと冷え込んで足踏みする日も。先月まで茶色く殺風景だった鎌倉関谷の畑は、ここぞとばかりに花をつけたアブラナ科の野菜たちが黄色に彩り、ポツポツと芽吹き始めた春夏野菜の緑が添えられて春の訪れを予感させています。
さて、今週のニュー農マルはこちらからお届けします。今回初めて援農させていただく農家さんの畑。お一人でたくさんの畑を管理されている中で、前回のようにちょっとしたボタンの掛け違いで
まずは外から畑全体を見渡して現状把握。
手前横方向にマルチが数列、奥は縦方向に端から端までマルチが入っていそうです。支柱やアーチのような資材はあまり入っていない様子。
奥に目をやると、左手にひときわ背の高い草や木が生い茂っている一帯が目立ちます。右手は比較的新しい草が生えていそう。十分な広さがあり、これは今週1回ではやっつけられなそうです。
まずは手前数列の横方向マルチを撤去して、除いた草木を積み上げる場所を確保することに。メンバーで横陣を敷いてローラー作戦でマルチに沿って雑草(といっても背丈ほどもある大きなもの)を撤去して端に積んでいきます。
身体中にくっついてチクチク痛いひっつき虫(センダングサ)が厄介ですが、気にしていても5分後にはシャツの端から端までびっしりと棘だらけ。諦めて突き進みます。
ある程度開けたら足元に目をやりましょう。ここではゴーヤーを育てていたのでしょうか。マルチに沿ってネットが残っていました。草と絡まって厄介ですが畑に残して土にまじってしまうと分解せずに残り、トラクターのブレードに絡んだり野菜の生育を邪魔したりしてしまいます。丁寧に一つずつ撤去していきましょう。
横列3本のマルチを撤去したところでしばし休憩。折よく別の畑で作業されていた農家さんが戻られて缶コーヒーの差し入れをいただきました。
休憩しながらしばし歓談。この冬の寒さの話に始まり、最近の市場動向、直近でやられている畑での作業、などなど。ふとした雑談を通して色々な情報が得られます。畑の立ち話、大事な時間ですね。
ここから、後半戦。
奥の縦列はどうやら先ほどまでの雑草とは雰囲気が異なります。この株は…そう、茄子ですね。今シーズン5軒の農家さんの茄子の片付けをお手伝いしてきたニュー農マル。経験が活きます。
茄子の抜根隊とマルチの撤去隊に分かれて少しずつ畑を広げていきます。
マルチは株下だけでなく通路にも入っていました。通路には穴空きマルチを使われています。通気性の確保でしょうか。このあたり、お手伝いする農家さんによってやり方それぞれで興味深いポイントです。
いかがでしょうか。だいぶ開けてきました。
畑の半分ほど片付いたところで日没サスペンデッド。残念ながら作業持ち越しとなりました。この調子で来週には綺麗に片付け終わりたい… ところです
ニュー農園だより
お待たせしました!Potato to your mouth で皆さまに定植いただいたじゃがいもたち、ぽつりぽつりと地表に芽を出し始めましたよ。
ちょっと地面の中にお邪魔すると、こちらも元気に芽を出していますね。中々地表に顔を出さないので気を揉んでいましたが、順調な成育にホッとしました。
小松菜の菜花は先週よりまたひとまわり大きくなって勢いよく咲き乱れています。そろそろ菜花も終わりで来週あたりには撤去となりそうです。
こちらには小さな白い花。どの作物の花かわかりますか?
堆肥には集めてあった落ち葉をたっぷり追加。米ぬかも一緒に投入して発酵を促します。今シーズンは昨年の倍量以上のニュー農マル特製堆肥ができそうですよ。
美味しいもの委員会
農家さんからいただいたわけぎ。薄皮を剥いて根を落としたらシンプルに味噌をつけていただきます。カリッとした食感と程よい辛味が絶妙。
こちらも農家さんにいただいた小松菜。ニュー農園の菜花(そういえばこちらも小松菜です。)と一緒にさっと塩茹でして角煮に添えてみました。こっくり甘い角煮とよく合いますよ。畑から帰ってきてその日にいただいた野菜で食べる夕食は何にも変え難い贅沢ですね。
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