人種差別、負の連鎖を止める言葉
子どもや若い世代にも分かるような、人種差別、負の連鎖を止める言葉とは何かを考えています。
先日、アメリカミネソタ州で起こった白人警官にによる黒人男性致死事件をきっかけに、再び人種差別問題について、世界中の人々の関心が高まっています。
私が考える負の連鎖を止める言葉の前に、今、反響を呼んでいる大坂なおみさんと、せやろがいおじさんさんの言葉を見ていきたいと思います。
黒人男性のジョージ・フロイドさんが死亡した事件を受け、テニス選手の大坂なおみさんがTwitterなどで人種差別に抗議する発信を続けている。芸能人やアスリートの政治的な発言には批判が起きることもあるが、大坂さんは「アスリートは政治に関与してはいけないと言われることが嫌いです。これは人権の問題です」とツイートし、反響を呼んでいる。（中略）「アスリートは政治に関与してはいけない、ただ人を楽しませるべきだと言われることが嫌いです」と表明し、「これは人権の問題です。なぜ私よりもあなたの方がこの問題について『話す権利』があると言えるのでしょうか？」と問いかけた。（中略）例えばIKEAで働いていたら、IKEAの “グローンリード”（ソファのシリーズ）のことしか話せなくなりますよ」ツイートは1万回以上リツイートされ、「その通りだと思う」「天気やランチの話をするように、人権について話すべき」など、大坂さんに賛同するコメントが寄せられている。その後も「あなたの人生に起こっていないからといって、それが起きていない、ということにはなりません」などと危機感を訴えており、ブラック・コミュニティへの連帯を示すための運動「#BlackOutTuesday」にも参加した。（中略）大坂さんは一連の事態を受け、「沈黙が『裏切り』になる時がくる」とのキング牧師による演説の一節を引用したツイートをシェアするなど、抗議への参加を呼びかけている。（キング牧師は、「最大の悲劇は悪人の抑圧や残酷さではなく、善人の沈黙である」という言葉も残している。）（以下省略）WORLD HUFFPOST 2020年06月05日 17時20分 JST | 更新 2020年06月05日 20時04分 JST 生田綾 。
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【全米に広がる黒人差別の抗議活動について、日本に住んでる我々はどう考えればいいのか？】 せやろがいおじさん 2020/06/04
https://www.youtube.com/watch?v=NiZTY_JIUhA
お～い。差別問題についてどない思う～？アメリカのミネソタ州で、黒人男性が警察官に、膝で首を押さえつけられて命を落とした。アメリカでは黒人男性は、１０００分の１の確率で警察に命を奪われるといわれ、２０１３年から２０１８年の２０代の黒人男性の死因第６位は、警察の暴行によるものなんや。こういった背景もあって全米で黒人差別への大規模な抗議活動が行われとる！あなたはこのニュースを見てどうおもった？かわいそうとか日本に住んでる私には関係ないかなとか、どっか対岸の火事、みたいな感覚無いやろうか？だとしたらそれは、大間違いや！ 日本でも特定の人種や民族へのヘイトスピーチを繰り返す団体がいたり入管施設で外国人に対する差別的な対応が問題になったりコロナ禍の中、外国人留学生は成績上位３割しか給付金渡さへん！って言ってみたり、割とド直球の人種差別が横行してるしその他にも女性差別や部落差別など様々な差別が存在しとる！そもそも我々アジア人や黄色人種もバリバリ差別される側の人間や！自分の体が燃え盛ってんのに対岸の火事見て、かわいそうとか言うてる場合ちゃうねん！今回を機に自分ごととして差別について考えてみいひん！？まず差別に繋がる考え方、ステレオタイプって知ってる？例えば日本人は自己主張しないとか、関西人は面白いとか、男は青で女は赤みたいな特定の人種や地域や性別に浸透してるイメージや固定観念のことや！けどこのステレオタイプが必ずしも当てはまるというわけではない。だって俺、日本人やけどめちゃめちゃ自己主張強いし、関西人やけどそんないにおもろないし、男やけど全身真っ赤かや！ステレオタイプで目の前の人を決めつけたらその人の本質を見誤る可能性があるから要注意や！ちなみに関西人やけど俺そんなにおもろないっていうのは、そんなことないよっていうフォロー待ちやからそこんとこ宜しく！ほんで、このステレオタイプは、偏見や差別と、混同されがちなんやけど、それぞれの違いって説明できる？ 例えば女性はリーダーシップに欠けるっていう言説あるよな？そのイメージがいわゆるステレオタイプで、そのイメージによって、うわ俺の上司女性やん！リーダーシップグズグズちゃうん？ってネガティブな感情抱いたらそれは偏見。でその偏見に基づいてじゃあ女性は管理職に登用せんとこか！という行動に移ったらそれは差別や！ 分かりやすく言うと、ステレオタイプは認知で、偏見は感情で、差別は行動や！ほな偏見や差別を表に出さず、ステレオタイプな考えを、自分の中だけでとどめておく分にはええんか？と思う人もいるかもしれんけど、そうでは無いんや！スタンフォード大学で行われた実験では、白人学生よりも成績が低かった黒人学生に対して、黒人は知能レベルが低い、というステレオタイプを取り払った状態で試験を行うと白人学生と同等の成績を修めたんや！つまりステレオタイプによるストレスでパフォーマンスが下がってもうてたんや！これをステレオタイプ脅威って言うんやけど、世界中でこんな事が起こってると思ったら社会全体の損失エグくない？もうステレオタイプに足引っ張られて偏見に傷付いて差別で時には命も落とす。ただひたすらに非人道的で、非効率で不条理や！非っ非っ不～！ばっかり！なんやこの負のラマーズ法！ここから産まれるのは不幸と悲しみの双子ちゃんだけや！こんなもんいつまで社会に残しとくん？このままの状態で、次の世代にバトン渡すのさすがに申し訳なさすぎるやろ！差別を無くすために出来ること。それは、自分の中にあるステレオタイプや差別意識と向き合い明確に言葉と態度で差別NOを表明することや！めっちゃ簡単やん！だって差別がアカンなんてこと、もう分かりきってんねんやから、それでも、意識高いアピールと思われるかもとか、ひょっとしたら間違ってるかも、とか言うて沈黙を貫くんは、１＋１＝という超簡単な問題が書かれたテストを前に、学力高いアピールと思われるかもとか、ひょっとしたら３かも。とか言うて結局白紙の答案提出するようなもんや！大丈夫！アンタは間違ってないから！自信もってこ！最後にキング牧師の言葉で、この動画締めさせてもらう！「最大の悲劇は悪人の圧制ではなく善人の沈黙」なんやで～ せやろがい！
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おふたりの主張、まったくもってその通りで「よくぞ言ってくれた！」という気持ちで一杯です。
全文激しく同意しながらも、最近個人的に特に思っているのが、せやろがいおじさんの
「こんなもんいつまで社会に残しとくん？このままの状態で、次の世代にバトン渡すのさすがに申し訳なさすぎるやろ！」
なんです。
私自身、文章を書くの得意でもないのに、悩みに悩んで、、意を決してnoteを始めた理由はこの一点に尽きます。
「もういい加減、社会にある負の連鎖を止めましょう。子どもや若い世代がかわいそう過ぎる。大人である私も決して容認して生きれるものではない。」
というのがこのnoteを始めたきっかけでした。
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負の連鎖を止める言葉
私が考える人種差別、負の連鎖を止める言葉は、ブッダ三つの言葉です。
すべての者は暴力におびえる。すべての者は死を恐れる。我が身のことと考えて、他者を殺すことも、殺させることも為してはならない。『ダンマパダ』129
実にこの世では、恨みによって、恨みが鎮まるということは決してない。恨みは、恨みを捨て去ることで鎮まる。これは永遠の真理である。『ダンマパダ』5
生まれによって賤（いや）しい人となるのではない。生まれによってバラモン（最高位の人）となるのではない。行為によって賤しい人ともなり、行為によってバラモン（最高位の人）ともなる。『スッタニパータ』1-14
この三つの言葉を読んだ大人の中からは、
「そんな綺麗ごとで負の連鎖が止まるか！！人種差別問題は400年以上続いてきたものでそんな簡単なものじゃない！」「貧困問題や教育・雇用・賃金格差等の"制度的人種差別"の問題だ！！」と叱責されるかもしれません。
しかし、行える行えないは別として、何びとであっても理解できる普遍的な正しい道理・真実というのを、まず自分が保持して、そしてそれを人々とわかち合うことが絶対に必要だと思います。この三つの言葉は人種差別問題解決にあたり前提とするべき最も大切な言葉です。
あと、もうひとつみんなと共にしたい言葉、それは、
「理（り）を見て情（じょう）をおる」
です。
「正しい道理をみて感情を退ける。」
言い換えると、負の連鎖を止めるために、正しい道理を第一（主）として、不条理から生じる感情は第二（客）にして生きるということです。
様々な価値観を持っている人々によって構成される世界を生きると、必ず思いがけない不条理に遭遇します。そしてそれを許すことのできない感情も必ず起こります。これは致し方ないことです。しかしそのことを、正しい道理をあらためて自らが確認し、人々と分かち合っていく良き機縁と転換していく。これが負の連鎖を止める我々にできる事ではないかと思います。（いかなる場面でも主客を顛倒させてはなりません。）
コロナ禍やジョージフロイドさんの事件をきっかけに、負の連鎖で苦しむ人々が増え続ける社会に、大きなパラダイムシフト（※）が起こることを願ってやみません。
※パラダイムシフト・・・その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること。
【子ども、若い世代へのメッセージ】
日々の生活の中で、大坂なおみさん、せやろがいおじさん、ブッダの言葉を思い出しながら、友達をつくったり、遊んだり、勉強したり、アルバイト、仕事をしてください。これだけは許せない！という事がおこった時も、「理を見て情をおる」を思い出して堪えて下さい。私はこの言葉で今まで何度も自分自身救われてきました。そして人生が好転して良い出遇いに恵まれてきました。また、政治に関心をもち、学び続けて選挙に行って下さい。私の世代で負の連鎖を最後にしたい。皆さん若い世代の人たちが、同じ時代に共に生きる者たちをリスペクトしあい、生きているフィールド（自然や有限な地球の資源）にリスペクトができる人間になって、新しいより良い社会を作っていくことを心から願います。また、こういった事を分かち合える本当の友人や仲間の輪を広げていって下さい。もしも、周りにそのような仲間や大人が見当たらなかったら、おじさんと一緒にSurfingやSkateboard、Snowboardをして、良い音楽を聴きながら一緒に語り合いましょう！
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【追記】
ブッダの三つ言葉を選んだ私の思いはこちらに書いてあります。宜しければご覧ください。
※人種差別問題について、負の連鎖を止めるためには、システム化された人種差別の撤廃。ベーシックインカムの導入、教育、雇用、賃金、医療等の機会均等も必要だと考えています。
※私自身、人種差別問題、知らない事がたくさんあります。生涯学び続けます。学び続け、知り続け、人と分かち合い、小さくても自分にできることをやり続けることが大切だと思っています。
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