🎆上から見る花火と下から見る花火🎆
コロナの影響により、密を避けるため、昨年は色々な場所で花火大会が中止になった。
今年もおそらくその流れは続くだろう。
最後に花火をみたのはいつだろう。
2年前、スーパーでの買い物帰りにたまたま見えた打ち上げ花火が最後だろうか。
そんな打ち上げ花火にノスタルジーを感じていると、伊東で見た花火と熱海で見た花火をそれぞれ思い出した。
共に静岡県である。
下から見る花火🎆
伊東でみた花火は、下から見た花火だった。
海から打ち上げられていて、海岸にレジャーシートを敷いて寝そべって見ていた。
花火が打ち上がる度に、ドーン!という地響きが伝わる迫力。
視界全体に広がる大きな花火との距離感。
花火の演出を盛り上げるナレーションと音楽。
体中で花火を感じる。そんな感覚だった。
あまりにも花火の光が眩しくて、暗闇になっても瞳に焼きついた光がフラッシュバックしている。
刹那に散りゆく花火の残像に、夏の終わりの切なさを感じた。
🎆上から見る花火
熱海で見た花火は、上からだった。
急な坂道を登り切った先にあるホテルから見える花火。
ネットには徒歩15分と書いてあったので、大したことないだろうと思っていたのに、蓋を開けたらそれはそれは急な坂道だった。
登り切っただけで、もうヘトヘト。何かをする元気も無く、仮眠を取った。
目が覚めると、花火の音が聞こえた。
窓から外を見ると、2箇所から花火が打ち上がっていた。
花火は地上から天に向かって打ち上げられていた。
初めて見る上から見る花火。
まるでヘリコプターから地面を見下ろしているようだった。
上から見る花火は立体的で、火花が円形に飛び散る姿がくっきりと見える。
地上から力強く色とりどりの花が咲き誇り、消えては現れてを繰り返していた。
命が生まれては消えていく様を表現するかのように。
花火との距離があったので、花火が散りゆく音が拍手のように聞こえた。
上から見る花火と下から見る花火
上から見る花火も下から見る花火も、どちらも素敵だった。
花火はあの一瞬の光の連続が、心を惹きつけてやまない。
家族が増えた今、子供にもいつかあの花火を見せてあげたい。
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