アラブ世界で最も民主的“チュニジア”の変容 トルコとイスラエルとの外交回復の意味とは

賛成は約95%、しかし、投票率は30.5%

 北アフリカに位置するチュニジアで7月25日、新憲法案の是非を問う国民投票が行われた。賛成は約95%、しかし、投票率は30.5%だった。この低投票率は、カイス・サイード現大統領が昨年7月以降、大統領令を次々と出して議会などを解散させた暴挙への抵抗だ。

 チュニジアと言えば、2010~11年「ジャスミン革命」と呼ばれる民主化を目ざした政変を経験したはずだ。

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