【政治】コロナ対策のイニシアチブは我にあり 都議選への意識丸出し、また出た悪い癖

嘘で崩れた「首都圏ワンボイス」

 2021年2大政治決戦のうちの1つ、東京都議選が3カ月余りに迫った。4年前の前回は、自身の率いる「都民ファーストの会」が緑の旋風を巻き起こし、自民党を歴史的な大敗に追い込んだ小池百合子知事。今回の最大の争点は、首都の新型コロナウイルス対応となるのは間違いない。都議会第1党の都民ファーストの会の議席の増減は、小池都政の評価と言えるだけに、新規感染者を抑え込むことができない状況に加え、東京五輪・パラリンピックへの都民の期待も乏しく、焦りも募る。

 こうした小池氏の危機感が露になったのは、首都圏1都3県を対象とした緊急事態宣言を再延長が決まる直前の一幕だ。小池氏が先手を打って再延長を国に突き付けようと、神奈川県の黒岩祐治知事に打診。「もうちょっと数字を見たい」と難色を示されながらも、千葉県の森田健作、埼玉県の大野元裕両知事が賛成しているとして、2週間程度の再延長を政府に要請する4知事連名の文書を作成した。

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