元特捜検事の複眼(`21/4)

加賀棒茶は加賀御用達文化の象徴
それが近江商人にない長所と欠点
VIP相手に贅を弄び
廉価良質商品の消費者提供精神を忘れています

 加賀棒茶は煎茶の茎のリユースながら、行幸された八二歳の昭和天皇の飲み物として、刺激性の低い茶茎を焙煎して献上したことを契機に、日本一高い煎茶に変身。これぞ金箔工芸、九谷焼、輪島漆器等と並ぶ、権力・富裕者市場を狙った御用達ビジネス。消費者目線に立たない商いが細るは必定。お隣の近江商人は「三方良し」をコンセプトに天秤棒を担いで全国行脚して富を分散・蓄財。その一人が伊藤忠商事の祖・伊藤忠兵衛であり、今も我が国の経済を牽引。さすれば「棒茶」と「天秤棒」の違いと言えましょうか?

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