ロケットマンが手にしたマッハ10 韓国の醜い大統領選に 別の候補が急浮上

大国と肩を並べなければ安心できない
金正恩の核・ミサイル開発意欲は止まらない

 バイデン新政権誕生後も、一向に米朝間の協議再開の目途も立たない中で、北朝鮮による核・ミサイルの脅威だけが増大している。金王朝の秘密資金をかき集めている党39号室の事業の大部分が、軍事力に集中的に投入され、次々と新兵器開発で成果を上げている。昨年からスタートした「国防力発展5カ年計画」には、その最重点項目の1つに今日、米中露が激しく競い合う極超音速兵器の開発促進がある。金正恩キムジョンウン総書記は「大国と肩を並べれば、抑止力、攻撃・反撃の面でも、安全保障上の切り札の一つとなる」と唱える。一般に極超音速ミサイルは、弾道ミサイルとは異なり、低い変則的な軌道と最低マッハ5(音速の5倍)以上の高速で、しかも長時間飛行できるためレーダーでの捕捉や迎撃が極めて難しいとされる。

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