韻を踏む歴史の“意趣返し”

知事選控え露骨な予算減

 沖縄は今年選挙イヤーである。辺野古を擁する名護市長選は1月23日だから、これをお読みの時点で既に結果は出ている。夏には参院選、そして秋には天王山となる知事選がある。この他にも17市町村で首長選挙、30市町村で議会選挙があり、わずか2281㎢の小さな島は、1年を通してウグイス嬢の声が響くことになる。

 知事選や国政選挙がある年の国の予算配分は、政権と沖縄との関係性を測るメルクマールだ。昨年末に決まった2022年度の沖縄振興予算は、10年ぶりに3000億円を大きく割り込み2403億円となった。案の定というか、ここまでやるかという切り込みようである。

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