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宮古島

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#宮古

宮古んちゅ

宮古んちゅ

宮古島の人をみやこんちゅと言う。

宮古んちゅは、分かち合い精神が旺盛だ。

あるとき、スーツケースをゴロゴロ引きずって港で船を待っていると、
「ほら、これ持ってけ。」と、見知らぬ大型トラックの運転手のおじさんに袋菓子を3袋も手渡され、戸惑いつつ「どうもありがとうございます。」と受け取ると、何事もなかったかのようにどこかへ行ってしまった。
未開封のその菓子袋の賞味期限はぜんぶ切れていたが、おじさん

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<書評>『ネフスキー生誕130年・来島100年記念文集 子ぬ方星(ニヌパブス)』 受け継がれた研究への情熱

<書評>『ネフスキー生誕130年・来島100年記念文集 子ぬ方星(ニヌパブス)』 受け継がれた研究への情熱

 本書は宮古文化研究の先駆者であるニコライ・A・ネフスキー(1892~1937)の生誕130年と来島100年を記念して出版された。「子ぬ方星(ニヌパブス)」の書名のとおり、これからの「宮古学」の道しるべとなるような本が編まれている。ネフスキーはロシア・ヴォルガ河畔に生を受け、東アジアの言語・文化に関心を抱いて日本へ渡り、草創期の日本民俗学から大いに刺激を受けた。彼もまた「南島」を目指したのであるが

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