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岡田友弘コラム「オトの楽園」

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新日本フィルnote唯一の大真面目コンテンツ、岡田友弘「オトの楽園」。「すごい読んだ感」だけを追求して音楽にまつわるエトセトラを書き綴ります。 岡田友弘SNS:okajan201…
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記事一覧

一隅を照らすシリーズ#5〜「その一発はQue sera, sera」…ブルックナー《交響曲第7番…

ヒッチコック監督の映画《知りすぎていた男》 「鳥」「サイコ」「北北西に進路を取れ」などで…

「ラスト3(Last three)」に見えるモノ(下)

7・ブルックナー(全体の約27.3%) ブラームスとさほど世代が変わらず、ブラームスの死の1年…

「ラスト3(Last three)」に見えるモノ(中)

4・ブラームス(全体の75%) ベートーヴェンの正当後継者的な位置付けをされる作曲家ブラーム…

「ラスト3(Last three)」に見えるモノ(上)

僕は今年、50歳になる。どうにかこうにか指揮や音楽に関わる仕事をし続けていることが嬉しいし…

「諸行無常の響きあり」・・・現代クラシック音楽の大名跡ストラヴィンスキー

ある人はこう言った… 「カメレオン音楽家」「1001の顔を持つ男」・・・そのような比喩をして…

座右の名言とともに紹介!…シェイクスピア作品を題材にした音楽作品のススメ

はじめに 「人間万事、塞翁が馬」「一石二鳥」「生きてるだけで丸儲け」「死ぬこと以外かすり…

ざっくり学ぶ「協奏曲」早わかり!

序章・協奏曲とは? 「協奏曲」…「キョウソウキョク」と読みます。英語では「コンチェルト」と言われています。ピアノやヴァイオリンなどの「独奏楽器」とオーケストラが一緒に演奏するスタイルの楽曲のことです。 ヴィヴァルディやバッハ、ヘンデルなどバロック時代から、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ラフマニノフなど現代に至るまで多くの作曲家が協奏曲を作ってきました。 たくさんの作品があるので、いろいろな協奏曲がオーケストラの演奏会で取り上

武満徹…この曲から聴いてみよう!〜初めての方へおすすめの作品

武満徹…タケミツトオルと読む。この人は日本の現代クラシック音楽を代表する作曲家だ。海外で…

あの日聴いた「音楽」(第1回)…1991年のマーラー「交響曲第4番」

確か1991年の晩秋、もしくは初冬あたりだっただろうか。自宅から電車で1時間ほどかかる秋田市…

まだまだあるぞ!いろんな人の「第九」を聴こう!(後編)

前編に引き続き、さまざまな作曲家の「第九」のボク的オススメを紹介していこう。 マーラー:…

まだまだあるぞ!いろんな人の「第九」を聴こう!(前編)

トリフォニーホールやサントリーホールを訪れた際に,最近クラシック音楽やオーケストラの演奏…

アリ?ナシ?どっち!?・・・オーケストラ曲の「リピート(くりかえし)」

オーケストラとの合奏初期に必ずと言っていいほどに聞かれること、言わなくてはならないことが…

ラヴェルに「ゴジラ」の影を見た!・・・ラヴェル「ピアノ協奏曲」と伊福部昭

世の中には「似ている曲」がいろいろある。 母校中央大学の校歌の前奏部分が、ゲーム「ドラゴ…

「悲しいとき」には何を聴く?…超個人的チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」鑑賞のススメ

「悲しいときー!」からはじまるさまざまな「ネタ」で人気となったお笑いコンビがいた。 そのコンビの名は「いつもここから」。コンビ名には「初心を忘れない」という意が込められているそうだ。 僕はクラシック音楽を仕事以外で鑑賞するときには、そのときの気持ちに合いそうな曲を選択する。「元気を出したいときには〇〇」「落ち着きたいときには〇〇」といった感じに…。もちろんそのほかの曲のチョイスもある。ある曲の断片が「脳内再生」されることがある。その場合には自らの意思に従いその楽曲を鑑賞す