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荒川というワイルドエリア。

最近、少し低調気味な我が家のポケモンカード活動。長男もパパも体調不良でシティリーグシーズン2の参加を見送ったり、色々あったのだけどその1番の理由は、「ポケットモンスター ソード&シールド」の発売だ。

ストーリーにしろシステムにしろ、よりカジュアル向けのピカブイも遊んでいた長男。6歳でスイッチのポケモンは早い気がしたけど、ことポケモン関係だけは甘くなる我が家では発売当日に購入し毎日遊んでいる。

もちろん長男はめちゃくちゃハマった。1日30分というママと約束した時間の中で、コツコツと進め、ジムリーダーを倒し、ムゲンダイナに驚いて、ダンデさんにたどり着き、今はチャンピオンとして毎日、ワイルドエリアをウロウロしている。ゲームができない時間はこれまでクリスマスにサンタさんにプレゼントとしてもらったソード&シールドの攻略本を飽きもせず、ずっと眺めている。そんなこんなでポケカに向ける時間とエネルギーが減ってしまったのだ。

そんな今年の冬休み、長男を誘って自転車で荒川に向かった。以前も少し書いたかもしれないけど長男が自転車に乗れるようなったのは、幼稚園のお友達と比べて少し遅かった。早い子では年少さんのうちに乗れていて、ほとんどの子が年中さんには乗れるようになっていたけど、彼がやっと自転車で足をつかずに走れるようになったのは年長さんになってから。それから練習もしていたのだけど、曲がったり、ブレーキをつかって止まったりといった基本的な動作もなかなか身につかない。親としては街中で移動手段として走らせるには、まだまだ躊躇するレベル。そこで特訓として我が家のすぐ近くにある荒川へ連れ出したのだ。ここなら自動車も通らないまっすぐな道をひたすら漕ぐことができる。

その日は、とても風が強かった。強い向かい風の中、荒川の堤防の上を2人で無言でひたすら走っていた。正確にはパパの電動自転車全部の幼児用シートには3歳の次男が座っていて、荒川の景色を楽しんでいる。本当にその日は風が強くて、長男の脚力と幼児用の自転車では歩く速度とほとんど変わらないスピードになってしまっていた。そろそろ折り返そうかなと思った頃、長男が強風に負けない大声で、やたら真剣な顔つきで話しかけてきた。

『パパ、ソードの主人公とかも自転車で大変なんだね』

意味が分かって少し笑ってしまった。ワイルドエリアで雨でもあられでも霧でもロトム自転車で爆走するポケモンの主人公の大変さを身を持って知ったらしい。リアルで自転車を乗るより、デジタルゲームで自転車を乗り回しているのが先なのは不健全な気もしたが実体験をもとに、そんな想像を巡らせることができる長男が羨ましくもなった。これでもっと「ポケットモンスター ソード&シールド」を楽しめるようになるだろう。

彼はその日、荒川でカモメやカワウやカルガモといった普段、街中では見ることができない鳥を見つけることができて、とても喜んでいた。6歳の子どもにとっては荒川も驚きと発見に満ちたワイルドエリアなのである。

幼稚園の冬休みの宿題の絵日記。そこには自転車と荒川と、赤い脚のカモメが描かれていた。

※とは言え、ポケモンカード熱も「Vmaxライジング」発売と同時に高まってきていて、今日も写真のように新しいデッキを組もうとストレージをひっくり返していた。


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