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5歳でポケモンカードができるまで(19)

5歳の夢が叶うまで。

「仮面ライダーになりたい」「ウルトラマンになりたい」子どもというのは少し大きくなったら、そのようなことを言うものだと思っていたけど、長男は言わなかった。もちろん言葉を覚えたての頃に「パンになりたい」とか言うことはあったけども。ポケモンが好きになってからも、サトシのように「ポケモンマスターになりたい」ということはなかった。

そんな長男が年中さんのクラスを卒業する時にもらった、「卒業証明書」。そこには「年中さんの時に楽しかったこと」といった様々な項目とともに「しょうらいのゆめ」という項目が並んでいた。

「ポケモンカードをつくるひと」とそこには書いてあった。少し笑ってしまった。「ポケモンマスター」でもなく「ポケモンカードのチャンピオン」でもなく、実在の職業を書いてくるあたりリアリストな長男っぽいのだ。担任の先生からも「長男くんらしい地に足のついた夢だね」とコメントしてもらったらしい。

ということで、パパはさっそくポケモンカードの開発会社であるクリーチャーズの募集要項を確認してみた。

職種的には、これ。応募資格を見てみると下記のようになっている。


■スキルについて
(1)必須項目
・企画開発業務経験者(エンタメ系推奨)、玩具関係の開発経験者
・社会人経験が3年以上ある方
(2)歓迎項目
・基本的なパソコン操作ができる
・Adobe Illustrator / Photoshopの基本操作ができる
・英語力のある方
■求める人物像
・新規企画を積極的に行う提案力がある
・カードゲームのゲームデザインや商品企画に強い興味と職務経験がある
・TCG業界やポケモンのトレンドを分析し、活かせる

※ポケモンカードは世界74の国と地域で発売されていおり、9か国語で遊ばれているカードゲームになります。そのため、国内だけのゲーム市場にとらわれず、グローバルな視野での商品企画やゲーム開発ができる人材を特に重視いたします。

砕いて言えば、英語ができる経験者採用。クリーチャーズはここ数年は新卒採用を行っておらず、中途採用が中心のようだ。この募集要項を前提とすると、長男が「ポケモンカードをつくる人」になるには、英語を勉強しつつどこかの玩具会社に入社し企画業務を担当し3年ほど経験を積むことが最短ルートとなりそうだ。

そんな話を長男にしたら、それが理由かどうかは分からないけどECCジュニアに通いはじめた。今できる最善手を取るというのは、いかにもTCGプレイヤーらしい思考。彼がこの夢をいつまで持ち続けるかはわからない。なにしろ子どもというのは移り気だ。ポケカもいつまでやるかわ分からない。それでも、親としてはできる限り応援したいと思う。

※ちなみに本当に夢がかなったら「(水タイプが好きなママのために)水タイプを僕が強化してあげる」とのこと。ということで、プレイヤーのみなさま20数年後は、とんでもない水環境かもしれないですよ。

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