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5歳でポケモンカードができるまで(17)

登園拒否とひとりポケカ

この春、幼稚園の年長になった長男。新しいクラスは、昨年と同じ先生とポケモンが長男と同じくらい好きな子や年少の頃に仲がよかった子が一緒で、なかなかの構築。実際に登園初日は楽しそうにバスにのり、わりと上機嫌で帰宅。それが一日の休みを挟んだ次の日の朝、突然の登園拒否。「頭がいたい」「お腹がいたい」「吐きそう」と泣き顔。パパも、小学校の頃は始業式やクラス替えのたびに、朝、お腹がいたくなったタイプなので、気持ちはわかる。

息子は好奇心が強くまじめな性格の一方で、新しいことに臆病だったり、新しい環境が苦手だったりと神経質な一面がある。とは言え、ここまでの登園拒否的なことははじめてだったので、親側も焦ってしまう。怒っても、なだめても、ダメ。そこでママが、とりあえず好きなことをさせようと「ひとりポケカしていいよ」と声をかけた。ひとりポケカとは、いわゆる一人まわしのことで、息子の場合は、2つのデッキを使って一人で対戦する。

「わかった」とすぐにデッキを2つ持って、制服姿でひとりポケカをはじめる息子。デッキをいじっていると、みるみる気持ちは落ち着き、体調不良もあっという間に回復。「いってきまーす」と普通のテンションで幼稚園へとむかっていった。まさかポケカにメンタルを落ち着かせる効果まであるとは、という笑い話だけど、ちょっと気持ちは分かる。

パパも仕事でストレスを感じることがあったりした日、帰って一人まわしをしていると不思議と気持ちが落ち着く時がある。息子と違って一つのデッキの序盤をまわすだけだけど、一枚一枚ディールシャッフルで丁寧に並べていって、7枚ひいて、サイドを並べて、ポケモンを出して・・・という動きをやっている内に、ささくれだった心が落ち着いていくような感覚になっていくのだ。ただの似たもの親子かもしれないけど。

※画像は3歳になったばかりの次男に根気よくポケカを教えようとする長男。次男が最近、ルカリオが好きなので、専用のルカリオデッキ(ラッシュアップ+きせかえマギアナ)を組んであげていた。次男も手つきだけは、さまになっている。

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