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ポケカが親の葛藤を早めにくれた。

長男が、初めてポケカの大型大会に出場する。

もちろん、9月22日のCL東京。ジュニアクラスは席数に制限がなくて、羨ましい。昨年までは、5歳という年齢もあって大型大会は厳しいかなと思っていたのだけど、最近、ジムバトルなどにもちょこちょこ足を運び、対人戦も慣れてきたので今回は挑戦することになった。

しかし、これが悩ましい。なにが悩ましいって息子のデッキ選択である。もちろん、レシリザかレッドパーフェクションかはたまた…という話ではない。息子のデッキ選択に、どこまで親が口を出していいのかが悩ましいのである。

息子の今のメインデッキは、「ほっぺすりすり」。レシゼクを入れた構築だ。特性を活かした圧倒的な展開速度とエネルギー加速。非GXライチュウによる中打点ビートとカプサンダーGX、レシリザの高火力を相手によってスイッチできる対応力。強いデッキだ。

しかし、今の環境だと少し辛いのではと思ってしまう。クロスディビジョンなどバラまきを苦手とするし、極めつけは三神の登場。エモンガを三枚とられたら負けだ。どうしようもないデッキがメジャーどころに複数いる。せっかくの大型大会、勝ってほしいとおもうのが親心である。大会で少しは勝たせて自信をつけさせてやりたい。いや、惨めに負けてしまうことから、守ってやりたいというのが本音かもしれない。

かくして、やれレシリザはやっぱり強いのでは、ミュウミュウの方が優れている、イカは安定感が違うなど、息子のデッキ候補を夜な夜なママと話し合う日々が始まった。ただ息子にも意志がある。彼はなぜか環境ど真ん中のデッキは握りたがらない。子どもらしく、レシリザみたいな王道のデッキを使えばいいと思うのだが、少しマイナーなカードで組むのが好きだ。こないだも特性ゆめうつつのネッコアラに注目してデッキを組んでいた。またポケモンカードだから、当たり前のことかもしれないけど、好きなポケモンじゃないとあまり気乗りしない。ということで、パパやママが勧めるような現環境のトップメタのデッキでCLへ挑戦するのは嫌らしいのだ。

「勝てる確率の高いデッキ」をすすめるパパとママと「自分のこだわりのデッキ」を使いたい長男の話し合いは、なかなか進展しなかった。「勝利」という成果を追い求めているのであれば、こだわりといったものは削ぎ落とし、それに徹するべきであるというのは人生における一つのアプローチだし、大人になるにつれて、その重要さは噛みしめることになる。そんな方法もあるってことを長男に教えたいという気持ちもあった。一方で、マイナーカードを使うのも好きなポケモンを使うのもゲームの楽しみ方の一つだし、それで勝つのが気持ちいい。というか、お前もそういうタイプで格ゲーなんかではいつもマイナーなキャラクター使ってたよな?という自分のツッコミも聞こえてくる。

そして気づく。こんなことは、これからたくさんあるだろうと。息子の人生の何がしかの選択において、親がどこまで口を出すべきか、どこまで子どもの意志を尊重すべきなのかという問題に悩むことに。習い事について、学校について、部活について、受験について。今我々が経験している「これ」はたぶん、ごくごく一般的な親の葛藤なのだ。

息子も6歳になって、自分の意志や意見というものができてきた。少し前まではパパやママの意見を無条件に信じていた彼も色々と思うところが出てきたのだ。特にポケモンカードという息子にとって大切なものだったからこそ、今回は、これだけ自分の意志を主張したのだろう。ポケモンカードが、そんな親としての葛藤を少しだけ早いタイミングでくれたのだと思う。

結局、パパとママは長男の意志を尊重することにした。彼が好きな「フライゴン」を主軸にした「フライゴンGXデッキ」を使うことになった。今はそのための構築を一緒に考えたり、練習をしたりしている。これで負けたら負けたで、いいかなと思っている。その時はじめて彼は「勝つ」ためには、こだわりを捨てることも必要なのかと学ぶのかもしれないからだ。

※写真は調整中のフライゴンGXデッキと三神デッキで対戦するパパと長男。

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5歳の息子とポケモンカードを楽しんでいます。
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